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新しい足
神戸のイベントはなんだかものすごかった。 こういう言い方は良くないと思いつつ素直に言ってしまうと作家さんたちのレベルがすげ〜高かった。 全員隙なくおしゃれで洗練されており、なんだこの会場は!と気圧され思わずおのぼりテンションになってしまった。 なのに関西人の気質からか、みなさん朗らかで人懐こく話してくださり、ずっとしつこく憧れていた町中華に四人も連れ立ってゆくことができた。 その町中華はいつかの神戸出展の際に宿の近くにあったおじいさんとおばあさんの営む中華料理屋で、昔ながらの日本人が営む町中華個人的鉄板メニューのオムライスがあった。 そのときはどうしても時間の都合が合わず(ご老体が営んでおられるので閉店時間が早めだったのだ)、泣く泣く諦めたが、今回もまた同じ宿をとることで次こそあの中華屋さんに行くぞと意気込んでいた。 前日の晩からインターネットに転がっているメニュー表の写真をとっくりと眺め、朝から何を頼むかしつこく組み合わせを考えていたが、四人で行くことができたのであれもこれもと頼むことができて夢が叶った。 神戸の餃子は味噌で食べるというのは一度
すずめや
2 日前読了時間: 4分


さて神戸
11月から12月あたまの仙台藤崎までほんとうにほんとうにばかみたいな仕事の入れ方をしてしまった。 今日は朝から神戸に向かって搬入で、仙台行きの電車のなかだがもうなんとなく泣きそう。 おとといくらいから静かにパニックを起こしておりきょうも朝早く起きて混乱していた。 間に合わない、足りない、というのが本当に嫌だ。 嫌だからこそ、怖いからこそ、余裕を持って粛々と常に仕事を進めているけれどぜんぶがうまくいくことはない。 こうやって詰めすぎるとだめになるんだ。 とはいえむやみに凝ったことにも手を出していた。 珈琲豆はいつも手網で自家焙煎をしているのだけど、ついにブレンドに手を出したのだ。 二種の生豆を取り寄せ(生豆は常にネット通販だ)、珈琲狂のブログ記事を読み漁り、チャッピーにも相談を重ね、中煎りのマンデリンと中深煎りのガテマラをとりあえず7:3でブレンドしてみる。 冷め始めた頃合いにマンデリンの甘みとガテマラの華やかさが開いて、後味も快く残った。 少々酸味が気になったので次はマンデリンをもうすこし深く煎ってみよう。 仙台駅に行くのは新幹線だ。...
すずめや
6 日前読了時間: 3分


みんみの変化
近ごろ長男坊猫のみんみは少し変わってきた。 彼はびびりの王子様といった風情でびくびくしているわりに陰でやんちゃをするタイプだったけれどなんだか近ごろはびびりがずいぶん影を潜めている。 作業でしょっちゅう使う水の入ったスプレーにびびって寝ていても逃げ出すくらいだったのに、今日はスプレーを使っている作業台の上にでんと乗り、こちらをじっと見ていた。 尻を叩いて欲しいのだ。 こちらを見ながらこれ見よがしに作業中の本に頬擦りをして崩そうとするのでわたしはこれ!と言って立ち上がった。 以前までのみんみならばその時点で大慌てで台から飛び降りて逃げていくところだが、いまのみんみはそらきた!というかんじで尻を高く上げ尻尾を立てて尻たたきを要求する。 (だいたいの猫は尻を叩かれるのが好きだ。性感帯という説もあるらしい。) 遠い近所からやってきたよその猫ちゃんを窓越しに聞いたこともないものすごい唸り声で威嚇する。 夫はこの様子を見てみんみに家主としての心構えができたのだと言った。 この家は僕の縄張りだと主張しているのだ。 ちなみに最近唸られているこの猫ちゃんは鼻から口
すずめや
11月22日読了時間: 2分


ゆるみ
京都から帰ってきた次の日に初雪が降って、朝はしばらく霜がおりて、昼間もたいそう寒く冬が来てしまったかと観念したけれど今日からしばらく寒さがゆるくなるみたい。 日暮れから雨が降り始めて、この時期の雨はひと雨ごとに冷えていくのが定石だけどしばらく雨のおかげであたたかい日が続くようだ。 とはいえ台所の薪ストーブは一日中焚いている。 前の冬の終わりにホームセンターで安くなっていたので鋳物のストーブがきた。 大家さんの残してくれた北の国からに出てくるようなストーブよりもだいぶ重厚感があって火持ちが良い。 前のストーブはその場で火を焚いているなあというかんじの直接的なあったかさで、それはそれでよかった。 いまの分厚い鋳物のストーブはゆるくずっとあったかい。 夜中にトイレや喉の渇きで起きるとストーブのなかはかすかな熾火になっていて、そこに木っ端や木の皮を少々足して火を起こして薪を足す。 それで朝まで火が持って、ゆるい暖かさは玄関の方にまで漂っている。 玄関を挟んで台所の反対側にあるアトリエの薪ストーブは薪屋のまきじいが安く譲ってくれた鋳物の、かなり大きなものだ
すずめや
11月20日読了時間: 4分
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