すずめやについて
京都にて、ノートばっかり作っている製本家です。
あじき路地という、細い町家の連なった路地にて
猫とふたりで職住一体のくらしをしています。
紙を折るところから、一冊ずつ手製本でノートをこさえます。
ちいさくて、いつもそばにいて、さえずっている。
そんなすずめのようなものづくりを心がけています。
ちいさなころの落書きや、急いでいた時のめちゃくちゃなメモをみつけて、
ふと頬が緩んだことはありませんか。
あのときああだった、こうだったな、って、
つらいものと一緒でも、うれしかったことと一緒でも、
文章にならないようなあなたの物語の一片がたしかにそこにあることを、
見つけたことはありませんか。
すずめやは、これから物語が始まる本を扱う本屋さんです。
まだなにもかいていない、白紙を綴じたらノートです。
なにを書いてもかまいません、途中でやめてもかまいません。
いつかまたノートをひらくとき、ふっと微笑むあなたとの時間を作りたいです。
そんなふうに、あなたの日々や一片を大事にしたいと思っています。
すずめや 村松佳奈
愛知県豊橋市出身。
好物はひき肉、青魚全般、酒、薬味全般、珈琲、発酵食品全般。
鴨川で一服することが日課です。
現在京都にて制作活動中。
イーハトーヴォに家を持つのが夢。