top of page
検索


大風の散歩
周りはずいぶん紅葉が進み、すべての葉が化粧をしている。 季節の変わり目には大風が吹く。 今日はそういう大風の日の散歩だった。 雫石でも毎日のようにクマに襲われたニュースが入ってくるのでポケットに大きなスピーカーをむりやり詰めて散歩に出る。 外に出た時分には細く柔らかな天気雨が降っていた。 いつか見た、砂糖を煮詰めて細く落とすことで作られる、蜘蛛の巣のような、雲のような、繊細な飴細工によく似たひかりかたをしていた。 高くなった秋の空はうす青く、ひかりもずいぶんオレンジがかっていて、照らされる薄い雨の糸はそのまま飴の糸のように見えた。 猫たちは窓の外で舞う葉っぱを追いかけるようなところがあるけれどぬげたはなんにも構わずにゆく。 ぶあつくなった落ち葉のふかふかの道をしゃくしゃくと4本足で細かく踏み砕きながらゆく。 落ち葉の道を通ることも、舗装された道を通ることも、ぬげたにとってはあまり変わりのないことみたいだ。 雨の雫でぬげたの黒いからだがすこしずつ白くひかりはじめる。 折り返し山道を我が家に戻るころには雨がやんで、風がまた強くなった。...

すずめや
2025年11月7日読了時間: 2分


かぜっぴき
初出展の東京インターナショナルペンショーの三日間を終えて風邪をひいてしまいぐったりしていた。 帰りの新幹線あたりから体調を崩していたのが笑える。 明らかに気が抜けて崩れたのだ。 それでも迫っている締め切りとか作らなきゃいけないものとかがあってはじめはしんどいながらもやらなきゃやらなきゃとうにうに動いていたけれど結局はバタンとキューして眠ることになった。 健康なときは何度眠ろうとしても目が冴えちゃったりするものだけど弱っていると面白いくらい眠れるもんだ。 2日くらい寝込んだかしら。 寝込むという字面そのまんまというかんじで寝ていた。 いまもしつこく咳が出るけれどかなり回復して午後は少し作業ができた。 余裕を持ってやっとかないとなあ〜 としみじみ思い返すとだいたいこんくらいの時間に追い込まれているような気がしてきて、パニックになっているような気がしてきて、毎年愚かに繰り返している気がする。 もうちょっと、もうちょっと、がんばらなくちゃ。

すずめや
2025年11月6日読了時間: 1分


でっかい秋
帰りたい帰りたいとめそめそしていた長期出張から帰ってきて2日もせずに東京に行商に行くのだ。 冬ごもりのまえにがんばらなくちゃならない。 久しぶりに帰ると秋が来ていた。 山に囲まれたここでは秋はでっかい。 ちいちゃい秋はどこにもない。 木々のお化粧はどんどん深い色になってゆき、お洒落にわくわくしてこんもりと膨らんでいくように見える。 じっさいは落葉しているのだけれど。 葉が落ちると地面を見て歩くのも楽しい。 いつもなら頭上にいてよく見られない葉っぱたちが落ちてきている。 顔よりでかい木蓮の葉、トリケラトプスみたいにとんがっているの、鳥の羽のような銀色の葉、紅葉もよく見ればいろいろなかたちがあり、駅前広場では、大きな真っ白のお花がいちめんに散っている、と思ったら白い落ち葉だった。 かさかさになりきっていないのを選んで拾い、絵の具を塗って装丁にする。 毎日のように熊の被害のニュースがあるので、散歩の時は爆音スピーカーおばさんになっている。 さすがに人家が近づくと音を下げるけれど。 ぬげたの歩くのにはビートルズのオブラディオブラダがぴったり似合う。...

すずめや
2025年10月31日読了時間: 2分


えらべなくなる
名古屋丸善での一週間が終わりました。 ご来場ありがとうございました。 ワンオペが長くなってくるとだんだんものが選べなくなってくる。 都会にいると普段の生活では本当に有り得ない量の選択肢と消費への煽りが溢れているので頭がくたびれてしまうのだ。 それに加えていつもよりたくさん人と会っておしゃべりをしたりするし、ただでさえ処理しきれないくらいに刺激と情報が多いのだ。 お昼を選ぶにしても、まずどこのお店にするか選び距離をはかり店を抜ける時間帯を見計らい席に着いたら着いたでめくるめくメニューのなかからひとつを選び、と思ったら追加でこちらもいかがですかなどと聞かれたりするのでまた一考がはいり、それがラーメンやカレーみたいなワンプレートだったらよいものの、定食みたいなものだとまずどれに箸をつけ、ご飯とおかずを綺麗に食べ切るにはと考えながら食べ進めてゆく。 開店から閉店までのお店番を終えてくたびれて帰る途中にも買い物をせねばならぬ。 今回は途中で怪しい風邪の予兆のようなものがあったので、じゃあ薬局にたちよってなにか不調を撃退できそうなものを選ぼう、となるとまたも

すずめや
2025年10月28日読了時間: 2分


どびっくり
愛知への出張の前に、ふと夫が新しい食器が欲しいと言った。 夫は骨董や焼き物が好きなのでいまの間に合わせの食器群に不満があるのだ。 そういえば、前クラフトフェアでマグカップを買ったかっこいい陶芸家さんがちょうどわたしのいるときに名古屋で個展をやるから立ち寄れたら行ってくる、なんて話をした。 夫のお気に入りのごつごつした美しい大きなマグカップを作ったその陶芸家さんは市川さんといって、お互いにSNSでフォローしあっていて、猫の写真にいいねをつけあうゆるい繋がりを持っていたが、はっきりとした面識はない。と思っていた。 今日売り場にふらりと現れたその方は、ラフな格好ながら目つきがなんだかとっても真面目で、お声がけをすると自分は市川だと名乗ってくださった。 あら嬉しい、市川といえば陶芸家の市川だ、名前も確かめた。が、彼はなんとわたしの生まれた小さい町の話をし始めた。 あの公民館を曲がって、〇〇商店のあたりの、あのうちの市川です、と言う。 ど田舎の小学校で、3キロ近くの道を通学するのに小学生たちが班を組む、通学団というのにも一緒にいたことがあるんだと言う。..

すずめや
2025年10月24日読了時間: 2分


名古屋へ
岡崎での二週間のポップアップと最終2日間の在廊が終了した。 ペンズアレイタケウチさんはちょっと出会わないくらいおもてなしの精神を発揮してくださるお店で、お昼もスタッフさんが一緒に行ってくださるし懇親会を設けてくださった夜もあり、在廊中も暇こかないようにこまめに話しかけてくださったりして温かいお店だ。 17年。 そうやって人と話している時間が長いとこの続けてきた年月のことを必要以上に考える。 いや、そもそもちかごろ、そのことばかり考えていたのだ。それが触発されてより、思うようになった。 こんなによくしてくださるお店があるのに、17年もやってきたのにわたしはきちんと恩を返せているだろうか。 愛するクリフェスや、丸善さんには? どうも満足のいくお返しをできていないと思ってしまう。 もっともっとがんばって、もっと返せるようにならなきゃならないんじゃないのか。 こういう欲が出てきたのはたぶん、家族ができて、家族のことをちゃんと大事にしたいとしんから思うようになってからだ。 人間は欲深い、とは文章の上では理解していたけれど、こうやって自分がそう思うようになり

すずめや
2025年10月21日読了時間: 2分


なにもできないまま
出張前にやっておきたかったあれもこれもできないまま出発のときがきてしまった。 あれもこれもやりたかったのに。 スケジュール管理が下手くそであり、毎回頑張ってみてはいるのだけれど、今回もなんだかよくわからないミスをして仙台空港で二時間の空白がある。 多少の空白なら12月にうかがう仙台の百貨店の下見に行けば良いかと考えて組んだように思うが、いざ出張のためのクソデカキャリーを引きながら街中をうろうろできるかというともうそれは懲りたのだ。 このまえの東京出張のとき、クソデカ荷物で街中をうろうろしたので懲りたのだ。 次の日は肩や背中がバキバキだったのだから。 10日以上の出張なのだから体力は温存するにこしたことないのだ。 作業が捗らなかったのは屁こき野郎どものせいだ。 冬を目の前に怯えた屁こきたちは群れをなして我が家に侵入してくる。 アトリエにももちろん侵入してくるので一匹ずつガムテープにて屠る。 殺虫剤は下手に使うと犬猫に良くないし、ダメージを負った屁こきどもが空中で謎の汁を出しながら飛ぶのがわかって最小限にとどめている。 臭い謎の汁が紙にかかってダメに

すずめや
2025年10月18日読了時間: 2分


日々
じつは出張中にぬげたが腸閉塞をやり手術が行われ、経過の心配や加えて久しぶりの大型注文、それに土澤アートクラフトへの出展やや屁こき野郎ことカメムシとの戦いなどがあっててんてこ舞っていた。 ブログを書くのが久しぶりになってしまった。 ぬげたの容体が悪くなった福岡出張では上の空になってしまっていた日々があって、もしも接客にでてしまっていたら申し訳ありませんでした。 ぬげたの容体もおちついて秋晴れとなったきのうと今日は念願のおいもほりがあった。 畑の土から何かを引き抜くというのは素敵なことだ。 大根を引き抜きたくておいもを掘り出したかった。 農業経験のある夫がそういう夢を叶えてくれた。 うちの畑は少し掘るとすぐ粘土質のかたい土にあたってしまうやっかいなところがあるけれど、おいもは立派に育っていた。 野生動物がやたらといるので害獣ネットというのを夫が張ってくれて、根付くまでまめにジョウロで水をやった、というくらいの世話で後半はほったらかしでぐんぐんつるがのびた。 おいものつるというのは食べられるらしいが、広い畑にやたらな量植えたのでこんなにつるばっかり食べ

すずめや
2025年10月15日読了時間: 2分


月の夜の彷徨い
もうあと一日で博多のクリフェスもおしまいだ、 ということでみんなで打ち上げ的にもつ鍋屋さんに行ってきた。 阪急の社員さんにアテンドしていただいて、大人数で笑いながら鍋をつついて夜は更けて、ひとりだけ佐賀県に宿をとったわたしはふらふらと終電時間ならではのしんとした夜を歩いた。...

すずめや
2025年10月7日読了時間: 2分


なみだひとすじ
さて博多にやってきた。 今回は高騰している福岡のホテル事情にびびっていたところ、福岡在住の友人が鳥栖なら電車一本でいけるし宿も安いよと教えてくれて初めての佐賀県に宿泊している。 まわりはスナック、古びた飲食店、でかいイオン的モール、駅のホームには立ち食いうどんとかなり素敵な...

すずめや
2025年10月2日読了時間: 3分


神さまんちの掃除
もうすぐ集落の神さまのおまつりなので今日はみんなでおやしろのお掃除をした。 朝8時に集合してはっぱをかいたり燃やしたり、本殿を掃き清めたり拭き掃除したりしてぴかぴかにする。 ごりごりに神道、古の神道、というかんじで本殿に女性があがりこむのもぜんぜんありだし本番のお祭りではそ...

すずめや
2025年9月28日読了時間: 3分


蜻蛉の蜃気楼
太陽のひかりもずいぶん甘くなって気の早い落ち葉は黄色くなっている。 明日は我が家には珍しく来客があるので家じゅうに掃除機をかけてモップがけもした。 家がでかいとなかなか掃除は行き届かない。 換毛機の犬猫たちがいれば尚更。 仕事にばかりかまけている在宅ワーカーがいれば尚更。...

すずめや
2025年9月23日読了時間: 3分


壁打ち2021
このブログをまとめた本を一年ずつ出していて、 できれば愛するクリフェスの開催ごとには最低一冊出せたらいいよなと考えていて、今日2021年の分をまとめて入稿した。 いつもお願いしている印刷所は規定の納期よりもだいぶ早く送ってきてくれるので、その通りであればもしかしたらこんどの...

すずめや
2025年9月19日読了時間: 3分


帰ってきた
丸の内丸善一週間ありがとうございました。 丸の内丸善は東京駅目の前なので、 五時に撤収が開始されると六時二十分の新幹線を諦められない。 撤収にはだいたい一時間超の時間がかかるけれどそれはそれは大急ぎで片付けて毎回むりやり間に合わせている。...

すずめや
2025年9月17日読了時間: 5分


東京の日々
東京駅目の前のビルにある丸の内丸善での出展も四日めを終えたところ。 日々目まぐるしくすごしている。 そもそも搬入日からいつもより早い新幹線に乗って新宿の世界堂本店に仕入れに行くという詰め込みぶり。 バズーカにしてもらったでかくて重たい紙を背負い、宅配コンテナに入らないサイズ...

すずめや
2025年9月13日読了時間: 3分


個展終了
はじめての岩手での個展が終わった。 盛岡紅葉ヶ丘の住宅街にあるちいさなお店、 キッチンアンドアトリエ手から手へさんでの個展。 催事はやたらといっているけど個展というのは初めてのことだと思う。 憧れだった岩手に暮らして、いままでなかった穏やかで健やかな日々の暮らしを手に入れ、...

すずめや
2025年9月6日読了時間: 3分


トマトソース狂い
畑でトマトがたくさんなるので塩とローリエで煮詰めて瓶詰めを作っている。 脱気がきちんとできていれば一年もつという。 トマトはまだまだできるのだけれど、だからまだ瓶詰めは増えるのだけれど、異常な量になってきた。 それでもトマトの皮を剥く手はとまらない。...

すずめや
2025年9月3日読了時間: 2分


猫たち
帰ってきてから2日と思うと信じられないくらいこちらの時間は長い。 帰宅時は脱兎の如く逃げた猫ももうすっかり私のことを思い出したみたい。 出迎えをしてくれたのはかめきちだった。 わざわざ水槽から脱走して玄関のすぐそばで待っていてくれた。...

すずめや
2025年8月29日読了時間: 2分


忙しいとは
大阪うめだ阪急での一週間、お付き合いくださりありがとうございました。 ちかごろお客様にも身内にも作家仲間にも口々に忙しそうだね大丈夫?と言われることが増えた。 実際はただの貧乏暇なしなんだけれど、まだまだ月末の支払いに脂汗をかくような状態なんだけれど。 雰囲気だろうか。...

すずめや
2025年8月27日読了時間: 2分


大阪に来た
灼熱の大阪、といいたいところだけど阪急百貨店は百貨店なのでバチバチに冷房がきいており、途中カーディガンを買いに走ってしまった。 初日は熱を持ったお客様がいらしてくださり、なんだかんだ長かった京都生活を思う。 ずいぶん遠くに行ったのに、覚えていてくださってありがとうございます...

すずめや
2025年8月24日読了時間: 3分
bottom of page
