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食べざかりのきみたちへ

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2019年11月30日
  • 読了時間: 2分

すてきなおとなとおはなしたいな

ってなあ、

若者の特権で、貪欲で、愛おしく、愛らしい姿勢であります。

年齢の振り幅はいくらでも、

わたしの場所をどこに置くかでいつでも若者になれるし年長者の顔もできる。

歳を取るのはいいものですねえ。


ガッツガツ来られるとこっちも温度が上がっちゃったりして、ああでもくたびれた〜なんてなってる自分もよかったりして。 そんなすきまに、ただなにも考えずに心底下らない話でただ笑って一緒にいてくれる仲間もいたりして。 日々は濃い。 教えて教えて!って言ってくれればいくらでも。 わたしの知が役に立つならいくらでも。 あなたの知も、わけておくれね。 ちょうど吸血鬼のシーズンインだそうです。 まあ知識はそのまま血にちがいない。 (僕の場合は。) 育っておくれね美しく、磨いて、磨いて。 愛いだけではなく格好良くね。 oui、憂い、それでも君はいつでも原石です。 そのまんまだって素敵だよ、ぜんぜん愛してあげられる。 だけどこれは、わたしの欲です。 よそゆきの一張羅のために、格好つけてる君も見せて。 かっこいいのを着こなすには、どんどんハードル高くしてって、低いとこから飛び越えて、ごうごう、風に吹かれて、鳥よりも遠くへ。 みんながちょっとずつかっこよくなって、 世界中かっこよくなって、 いいね、素敵だね、いかしてんね、って笑い合って。 毎日お風呂にはいるみたいに、素肌からみがいて。

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