top of page

月夜の晩に

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2019年10月8日
  • 読了時間: 2分

またブログかいてる!


月夜の晩に、てのもふしぎなことばで

月のない夜なんて実際にはないんですけれども

ふしぎなことばというより、詩的なことばね。

なにを月としましょうか。

そう、呼びましょうか。


今夜は忘れ物を引き取りに街中まで歩き

ついでやと思って気に入っているビール屋さんに行きたかったけどやたらとひとが多かったんでけっきょく鴨ビアーを致しました。

ほんとはねえ

ビールのみながら本読みたかったの。

夜だったからおみせやさんにいかないとあかりがないでしょ。

だから日本の文学をリリックに乗せてるひとたちのラップを聴いていた。


志人/玉兎 "heven's 恋文"


いや笑わんでくださいよ

いいアルバムだよう

ラップに偏見よくないよ。

寺山修司や志賀直哉をこんなかっこよくうたうのはこのひとたちくらいよ。知らんけど。


楽曲の切れ間にふと、三味線が聴こえて

イヤフォンをとったら対岸で誰かが弾いているようでした。

ビールが終わるまで、それを聴いて

それが終わりそうまで、ビールを呑んで

カレーライスはきっちり半々で終える派です。


テクテクあるいておうちまで

生野菜とイーハトーヴォのおにくをもりもり食べて、日本酒と。

汚れてきたスエードのブーツをシャンプー。

革の手入れはとっても面倒がかかりますが、手間をかけて愛してあげている自分もいい。

手間をかけたぶんの愛が足元にあるってなあ、いい。

足取りが軽くなって、どこまでもいけるのじゃないかしら、なんて。


眠くなってぶっ倒れて

夜中にも一度おきて、憑かれたように掃除。

イベント等のお片付け。

なんで夜中に雑巾かけるんだ?


昼間干したお布団で寝る

金木犀のにおいをシュッと吹いて


明日は画家の女の子にでかいパネルをもらうんだ。

一乗寺から五条まで、パネル持って歩けるかな。

電車に乗ればいいんだけど

ちょっとそういうおかしなのんびりをやりたいな。

ree

 
 
 

最新記事

すべて表示
よもぎ饅頭の昼下がり 後編

よもぎ饅頭はコンクリートの道に出て、でんでこでんでこ転がっていった。からりと晴れはしたものの、道路にはまだ湿り気が残っていて、よもぎ饅頭の柔らかな体もうまく傷つかずに転がってゆけた。おなかのなかのつぶあんは初めてのお外への散歩にそりゃあもうわくわくして、 「ちょっとアンタ、よもぎの生えているところはないのかね。わたし、そこまで行ってお外のよもぎに会ってみたいよ。」 と言った。 「そりゃあいい。あっ

 
 
 
よもぎ饅頭の昼下がり 前編

つまんねえよなあ、とよもぎ饅頭は和菓子屋幸福堂の店頭で毒づいた。 もうずっとずっとつまんねえんだよなあ。 昔はちいちゃな子供が目を輝かせて饅頭を買いに来たってえのになあ。今じゃおいぼれのじじいかばばあか、しゃらくせえ気取った着物のやつがエラソーに買いにくるばかりだものなあ。 とはいえよもぎ饅頭は老人のお八つになることも、茶席の菓子となることも、べつに嫌だというわけではなかった。 顎の弱った老人が、

 
 
 

コメント


Copyright © 2018 suzumeya

bottom of page