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優しい世界

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2020年4月3日
  • 読了時間: 2分

いやあなんとも、

アガんねえ日々でありますけれども

ばちばち凹み丸のご登場でありまーーす

なんてふざけたいかんじですけども


コミュニケーションがぐっと密になっていく感じ。

元気?元気?って声掛け合って、

優しいに触れる。


いろんな形の優しいがそれぞれ、

みんなが大変だから顕著に出てきてくれますね。


週三、午前中だけしてるバイト先がスーパーで、もう外出するのはそれだけなんですけど、そこでぎゃあぎゃあ不満を垂れ流しあったり、美味しいものを語ったり、まともに人と話すのがもうそこしかないのですがだいぶん救われる。

もともと学生時代からやってたとこなんで、そこにいるときは超アホなんですよね。

自営業で職人で作家で、って気を張ってる大部分がわたしの人生なんですけど(ライフワークなので)、そこにいるときはへらへらのぷらぷらのアホアホです。

仕事はちゃんとするんですけどだいたいくだらない歌を歌ってたり変な動きをしたりセクハラしたりおやつをもらったりしています。

五歳児くらいになれる大事な場所。


外出しない、となるとほんとうインターネットありがとうで、SNSを通じて、まあ確かにひどい情報の渦なんですが、暖かいお言葉いただけて、ねえ、もうねえ。

ああがんばろうね。

長期戦になるんだろうね。


ふと思いますけど、世の中の恋人たちはどうしてるんでしょ。

自分にいないもんだから他人事ですが。

人と会わないが基本になっちゃったもんね。

大事だったら会えないよな。

そういう切ない気持ちが電波にのって、春の空にぎゅうぎゅう詰まっているのかな。


 
 
 

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