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  • 執筆者の写真すずめや

値上がりつづき

オンラインショップでは告知しておりますが本当値上げ続きで申し訳ありません。


各種資材の値上がり、というのもばっちり影響しているのですが、けっこういままでの価格帯で無理をしていた歪みが出ている状態です。

120%仕事に打ち込んでいればオッケー!という値段をいままでつけていたわけですが、昨今で言うと事故のこともあり、行商に行っている間のロスタイムなんかもあり、そういうのあんまり考えずにずーっと頑張り続けているのを前提に値段をつけていました。

でもどうあがいても常に120%が出しきれない場合もあるというのがようやく体感としてわかってきて、値上げに踏み切った次第です。


クオリティーは変わらずに値上げをするというのがギギギと歯軋りをするようなむず痒さで、いやこの値段続けるんはなかなか辛いで、というのを無視し続けていたのですが、それは本質的によいことではないというのにようやく向き合えた次第です。

例え話にしていいことかわかりませんが、伝統工芸の若手が育たないのは、年金をもらっている先輩方の年金ありきの値段設定が若手には辛すぎるという話もあります。

若輩者ではありますが、尊敬する製本家さんですなんて言ってくださる製本家さんも出てきてくださって、なんか、そういう無理をさせてしまうある種の手本となるのもだめな先輩だわなどと思うこともあり。


言い訳というか、訳がたくさん重なった結果の踏み切りになります。

いつもそばにいてさえずっている、そういうものでありたいの気持ちは全く変わっておりません。

続けていくというのはむつかしいことよ、えらいことよとさんざものづくりの先輩方に言われてきましたが、ああこういうのもそのむつかしさの中にあったんだなあとわかりました。

独学でここまできたのであんまりぴんときていなかったのです。

見通しの甘さで今ご迷惑をおかけしている次第です。

本当申し訳ございません。


けれど正しき道を新しく、歩んでいければと思います。

どうぞこれからもよろしくお願いいたします。


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