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やいとはたの話

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2018年9月11日
  • 読了時間: 1分

こないだ、大きな水族館で友達になったさかなはやいとはたという種類のさかなでした。

大きなさかなでしたが、うすももいろのぶりぶりしたのが目のなかやヒレや尾びれを侵食していて、さかなの病気には詳しくないけどなにかを患っている様子でした。

痛いのか、もう感じないのか、体力もないようで浮かんでいました。

なんかずっと、そばにいて動かなかったので、わたしも動かなかった、今思えば彼は動く気力もなかったのかもしれません。

通り過ぎるひとたちが、彼をのんびりやの三枚目やと笑っていて、それがいいも悪いもないのだけど、

大きなエイが、優雅に泳いで、そのひらひらが彼を撫でました。エイは彼に触れたことも気づいておらず、彼はそのことになんの感情もないように見えました。

水族館のさかなは皆んな、目的なく泳いでいます。どこにもいけないのだもの、餌を探す必要もどこか遠くにいる理想の伴侶を探すこともなく、ただ泳いでいる。

ただ彼はそのちからもないように、こちらに顔を向けて、横になったり浮かんだりしていました。

長い時間いたから友達になれたと思います。

次、会えたらいいな。


 
 
 

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