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みんみの変化

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 10 時間前
  • 読了時間: 2分

近ごろ長男坊猫のみんみは少し変わってきた。


彼はびびりの王子様といった風情でびくびくしているわりに陰でやんちゃをするタイプだったけれどなんだか近ごろはびびりがずいぶん影を潜めている。

作業でしょっちゅう使う水の入ったスプレーにびびって寝ていても逃げ出すくらいだったのに、今日はスプレーを使っている作業台の上にでんと乗り、こちらをじっと見ていた。

尻を叩いて欲しいのだ。

こちらを見ながらこれ見よがしに作業中の本に頬擦りをして崩そうとするのでわたしはこれ!と言って立ち上がった。

以前までのみんみならばその時点で大慌てで台から飛び降りて逃げていくところだが、いまのみんみはそらきた!というかんじで尻を高く上げ尻尾を立てて尻たたきを要求する。

(だいたいの猫は尻を叩かれるのが好きだ。性感帯という説もあるらしい。)


遠い近所からやってきたよその猫ちゃんを窓越しに聞いたこともないものすごい唸り声で威嚇する。

夫はこの様子を見てみんみに家主としての心構えができたのだと言った。

この家は僕の縄張りだと主張しているのだ。

ちなみに最近唸られているこの猫ちゃんは鼻から口もとにまんまるの茶色い丸の模様がついていて、どら焼きが顔面にへばりついているみたいで大変可愛い。

よその猫ちゃんとは言え外飼いのサバイバーなのでみんみに唸られてもとくにびびっている様子はない。なんなら唸るみんみの様子をじっと見つめていて余裕綽々である。


前々から甘えん坊ではあったが、例えばそれは他の猫が寝ているときとかわたしと二人になったときに限られていたのが近ごろは人目があろうがなかろうが自分の好きな時に甘えにくるようになった。

なににつけてもちいさなヤン子に遠慮しているようなところがあったけれど、近ごろはヤン子とクッションを取り合ったり追いかけっこしてみたりして喧嘩もしている。

彼の中でなにかが変わったのか、単なる成長なのかわからないけれど素敵な変化だ。

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