top of page

はちみつについて

執筆者の写真: すずめや
すずめや
2019年4月14日
読了時間: 1分

更新日:2023年10月11日

べたつくあの甘味

こどもを殺すほどの栄養価

きんいろのみつ


可憐な儚い花々を

有機的な曲線と針を持つ

あの昆虫が

襲っているような絵面で


集めているんだと

かの女らが秘密に溜めた蜜を

かの女らはみな

心から うんと うなづいたろうか

ぼくがそう思いたくないのだろうか


かの女らが まだ かおる


ただ花でなかった頃には

出会えなかったろう

さまざまな のみものや果実や木の実や


会えてよかったと感じてくれるのだろうか

動物の肉や野菜や香辛料に


そのあと

無遠慮な石と粘膜の化物が

かの女らの蜜と、それらを摂取しようと

襲ってくるとしても


それでも かの女らが まだ かおる


抱いていたころにふくませたのだ


「わたしのほんとのうつくしさ

ひみつにおしえてあげる」


秘密の蜜にいいふくめたのだ


そしてわたしはそれをふくむ

くりかえし、ふくむ


 
 
 

最新記事

すべて表示
襲撃者

東京から帰ってきて毎晩夜中に飛び起きている。 東京にいた一週間過ごしていた愛する九時間屋では八時間ねむりそのうち六時間深い眠りというレポートが届いていたが雲泥の差。それもこれも例のどろぼう猫の訪問のおかげである。 どろぼう猫は夜更けにやってくる。主にみんみがどろぼう猫の相手をする。いつかも書いたがどろぼう髭のどろぼう猫はめちゃくちゃに顔が可愛い。だから油断するけどガラス越しにも両目かっぴらいてもの

 
 
 
隙間仕事

いままで一週間の催事出展中にはたんまり紙を持ち込んで手作業をしていた。開店から閉店までお客さんが途切れることのない、ことなどないからだ。思いのほか待ちの時間というのはあって、その隙に出先でもできる仕事を持ってきていた。 けど近ごろはその時間を文章書きに充てている。 先日買った公募ガイドから広がった夢はそのままゴム風船に詰められてわたしを地上からほんの数ミリ浮かせている。先日の大阪出展中には詩を三遍

 
 
 

コメント


Copyright © 2018 suzumeya

bottom of page