なにもできないまま
- すずめや
- 20 時間前
- 読了時間: 2分
出張前にやっておきたかったあれもこれもできないまま出発のときがきてしまった。
あれもこれもやりたかったのに。
スケジュール管理が下手くそであり、毎回頑張ってみてはいるのだけれど、今回もなんだかよくわからないミスをして仙台空港で二時間の空白がある。
多少の空白なら12月にうかがう仙台の百貨店の下見に行けば良いかと考えて組んだように思うが、いざ出張のためのクソデカキャリーを引きながら街中をうろうろできるかというともうそれは懲りたのだ。
このまえの東京出張のとき、クソデカ荷物で街中をうろうろしたので懲りたのだ。
次の日は肩や背中がバキバキだったのだから。
10日以上の出張なのだから体力は温存するにこしたことないのだ。
作業が捗らなかったのは屁こき野郎どものせいだ。
冬を目の前に怯えた屁こきたちは群れをなして我が家に侵入してくる。
アトリエにももちろん侵入してくるので一匹ずつガムテープにて屠る。
殺虫剤は下手に使うと犬猫に良くないし、ダメージを負った屁こきどもが空中で謎の汁を出しながら飛ぶのがわかって最小限にとどめている。
臭い謎の汁が紙にかかってダメになるのは本当に腹立たしい。
最後っ屁という言葉があるが、屁こきどもは普段から屁をこいているので最終的に出すのは汁みたいだ。腹立たしい。
やつらは電球のひかりがあり、ストーブのあたたかい空気のたまる天井あたりに集まるが、たまに下に降りてくるのがある。
その瞬間を逃してはならぬ。
だからこまめに作業の手が止まってしまうのだ。
毎日何十匹も何百匹も侵入してくる屁こきどものせいで間に合わなかったのだ。
虎視眈々と屁こきどもを屠るタイミングをうかがっていると、ガムテープにとったときには愉悦さえ感じるようになってくる。
いくらでも屠りたくなってくるのだ。
この精神状態になってしまうのが嫌だ。
エド・ゲインが憧れたというナチスの女将校みたいだ。
屁こきどもには家に入ってほしくない。

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