top of page

いまからかえります

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2019年6月13日
  • 読了時間: 2分

どこに、だろねえ。


なんか、そこらじゅうに帰れるんだろなあ、と思った旅でした。


昨夜は白樺の妖精みたいな作家仲間のおねえさんとおとまりでした。

ワークショップやって、よもふけて。

おんなじ部屋に寝袋敷いて、頭はそれぞれ別のほうで、お互い空中をみながらぽやぽやと、いっぱいお話できました。

こないだもだったけど、そんな夜明けの気配がするまでお酒もなしにひとと喋ってるなんて夜、大人になったらそんなのないだろと思ってたんですけどありました。

若かった頃みたいに、はしゃいだおしゃべりではなくって、ぽつぽつ、たまに黙ったりしながら。


ふしぎだねえ〜。


もちろん若かったあの頃より体力はないしなんといっても出張中ですから次の日ちょっと辛いんですけど(加齢)

それ、わかってるんだけど、がんばらなくて、なんかしゃべってましたねえ。

ふたりともお姉さんお兄さんだから、付き合ってくださったのかもしれないけども。

そしたらよりありがとうだなあ。


みーしゃん(滞在先の作家さんをしまいにこう呼び出した)の嬉しい話がスパークリングした瞬間にも立ち会えたの。

こうなったらいいな、って思ってたことが、思ってたより早くきて、その電話を受けたところに立ち会えて、いっぱい喜べて、よかったのう。


ズタボロのベッコベコのボロボロでやってきたとは思えないよ。

たくさん回復さしてもらえました。

ありがとうありがとうありがとう。


思えば京都駅をでたところから、ちょっとずつ救いが始まっていた。

ごはんを食べるところからだった。

そうだ、来るときは、ごはんたべれてなかったもん。

きっとふとったよ、へへへ。


いまは小樽をとおるとこ

新千歳空港にむかう、電車の中です。

ぽうとたまに、電車が鳴るよ。

銀河鉄道の旅でした。

ree

 
 
 

最新記事

すべて表示
よもぎ饅頭の昼下がり 後編

よもぎ饅頭はコンクリートの道に出て、でんでこでんでこ転がっていった。からりと晴れはしたものの、道路にはまだ湿り気が残っていて、よもぎ饅頭の柔らかな体もうまく傷つかずに転がってゆけた。おなかのなかのつぶあんは初めてのお外への散歩にそりゃあもうわくわくして、 「ちょっとアンタ、よもぎの生えているところはないのかね。わたし、そこまで行ってお外のよもぎに会ってみたいよ。」 と言った。 「そりゃあいい。あっ

 
 
 
よもぎ饅頭の昼下がり 前編

つまんねえよなあ、とよもぎ饅頭は和菓子屋幸福堂の店頭で毒づいた。 もうずっとずっとつまんねえんだよなあ。 昔はちいちゃな子供が目を輝かせて饅頭を買いに来たってえのになあ。今じゃおいぼれのじじいかばばあか、しゃらくせえ気取った着物のやつがエラソーに買いにくるばかりだものなあ。 とはいえよもぎ饅頭は老人のお八つになることも、茶席の菓子となることも、べつに嫌だというわけではなかった。 顎の弱った老人が、

 
 
 

コメント


Copyright © 2018 suzumeya

bottom of page