菊が好きすずめや2018年9月4日読了時間: 1分一番好きな花は、彼岸花芙蓉、菊、ダリア、ガーベラ散る花弁が細く頼りないもの対比されるものとして、生死ちついて考えて落とし込むことを、なんとなく生業にしている、と思います。ノートも本も、扉を閉じている間は綴った文字は死んでいる、沈んでいる、黙っているのに目に触れた瞬間にじんわり生き返る。見てないときはなにも発しない、おくゆかさ。
蕎麦屋のあかり鴨南蛮のあぶらはつゆの上でみんなで手を取り合ってひとつのまんまるのあぶらになると、まんまるのままどんぶりから浮かんでゆき、蕎麦屋の天井であかりになるのだ。 鴨南蛮のあぶらたちはみんなそれを知っていて、真っ暗な胃の中に流し込まれるよりも、いつか天井で店じゅうを照らしながら蕎麦屋のお客を眺めていたいと思っているのだ。 次にやってくる新しい鴨南蛮を、仲間になるあかりを、今か今かとわくわくしながら待ち続け
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