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ざぶざぶ

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 8月8日
  • 読了時間: 3分

待ち望んでいた雨が降り始めた。

今年は本当に雨が少なくて、毎年心待ちにしているみょうがもまだではじめたばっかり。

オンラインショップでみょうがのお裾分け便をしているが、去年よりも5日も遅くのスタートかつ都度都度更新になった。

去年まではまとまった数ぼんと出してはとりにゆき、のかんじだったけれどまだ数が少ないのでとれたぶんだけ追加してゆくのだ。


雨が降りはじめてから、ひまわりたちがぼんぼこ咲き始め、オクラもトマトも茄子もゴーヤも毎日収穫。

ひまわりをたくさん植えたのでうれしくなって花束にして人に差し上げたりしている。


うちでとれた花で花束をつくれるというのは嬉しい。

そもそも人に花を贈るという時点でかなり嬉しいことで、よくやるけれども、いまうちのひまわりはいっぱい咲いていてその気になれば抱えるには重たいくらいの花束がいくつも作れるのだ。

これはかなり素晴らしいことだ。


時期はずれで安くなっていた憧れのモッコウバラの苗を買った。

涼しくなったら地面に植え付けるといいらしい。

あとひまわりがいいかんじになったので調子こいたことを言うと、いつかトルコキキョウで花束を作れるくらいになりたい。

好きな花は曼珠沙華に芍薬にトルコキキョウに芙蓉に桜。

このあたりには曼珠沙華が少ないのでそれが寂しい。


たっぷり貯まってきたトマトで塩とローリエだけのシンプルなトマトソースを作って瓶詰めにした。

脱気というのをきちんとやれば、常温で一年くらい持つらしい。

持つといいなあ、ちゃんとできただろうか。


食料貯蔵のシーンというのはいろんな本で読むたびに否応なしにわくわくする場面のひとつで、瓶詰めにされたピクルスやソースや豆や粉の棚をそれぞれ想像するのは楽しい時間だ。

そういう本の中の、棚に並んでいるであろう自家製トマトソースの瓶詰めをついに作った。

ハーブもにんにくもたまねぎも入れなかったのは、メインで料理する夫が好きに味付けをできるように。


お客さまにそれはそれは美しく美味しいジャムをお作りになる方がいて、たまにジャムを送ってくださる。

先日もそのジャムが届いた。

いつも手描きのラベルで果物の種類が書いてあって、それをいったん並べて眺めるのが嬉しい。

冷蔵庫にいれて、毎日目が合うのが嬉しい。

瓶詰めへの憧れがこうも高じたのはそのジャムのおかげもずいぶんある。

だって別に、トマトソースは冷凍したっていいんだから。


今日も雨が降って、ざぶざぶと降って、

山のなかでそういう雨が降るとぜんぶが湖に沈んだような青になる。

晴れるときらきらの緑が戻って、雫が陽に反射して眩しいくらいにひかる。

手に負えないくらいいきいきとした夏の風景。


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