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さて神戸

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 12 分前
  • 読了時間: 3分

11月から12月あたまの仙台藤崎までほんとうにほんとうにばかみたいな仕事の入れ方をしてしまった。

今日は朝から神戸に向かって搬入で、仙台行きの電車のなかだがもうなんとなく泣きそう。

おとといくらいから静かにパニックを起こしておりきょうも朝早く起きて混乱していた。

間に合わない、足りない、というのが本当に嫌だ。

嫌だからこそ、怖いからこそ、余裕を持って粛々と常に仕事を進めているけれどぜんぶがうまくいくことはない。

こうやって詰めすぎるとだめになるんだ。


とはいえむやみに凝ったことにも手を出していた。

珈琲豆はいつも手網で自家焙煎をしているのだけど、ついにブレンドに手を出したのだ。

二種の生豆を取り寄せ(生豆は常にネット通販だ)、珈琲狂のブログ記事を読み漁り、チャッピーにも相談を重ね、中煎りのマンデリンと中深煎りのガテマラをとりあえず7:3でブレンドしてみる。

冷め始めた頃合いにマンデリンの甘みとガテマラの華やかさが開いて、後味も快く残った。

少々酸味が気になったので次はマンデリンをもうすこし深く煎ってみよう。


仙台駅に行くのは新幹線だ。

東北のみなさんは他県に行くには長距離バスを使うのが大半なのだという。

次こそはバスで、と毎度毎度思っているが、結局ぎゅうぎゅうになってしまうと新幹線に飛び乗る、という感じになってしまう。

東北のおおらかな時間感覚を身につけるのにはまだまだみたいだ。


今回は仙台駅で時間が少しあったので、かねてから憧れていた東北定食チェーンの半田屋に行った。

"生まれたときからどんぶり飯"という素敵なキャッチコピーの大衆食堂で、店内に入ると所狭しとたくさんおかずが並んでいた。

おかずがたくさん乗ったトレーが二段三段と重ねられている。

揚げ物も一枚から取ることができる。

学食や社員食堂のような雰囲気で、店員さんたちが妙に朗らかで気持ちが良い。

おかずと小鉢に小さめのごはんと豚汁のハーフで500円ちょっと。

豚汁はハーフにしたけれどそれでも深めの味噌汁椀にたっぷり入って、汁よりも具が多く、優しい白味噌(もしくは麦か?)、野菜の甘さがふんだんに出ていて、この豚汁とごはんとつけものだけで充分な定食になりそうだった。

次は仙台に一週間も出張なのだから、半田屋にはまた行こう。

お客さんがみな、ごはんをかっこんでおり、ひと足先に食べ終わったおじさんが満たされた充足感でしばらくぽかんとしていたのがすごく良かった。

レジの上には心豊かに今日もおなかいっぱい食べましょう、みたいな標語がかかっていた。


満たされて空港行きの電車に乗っている。

あとすこし、あとすこし、がんばろう。

おなかいっぱいになったことだし。


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