京都へ
- すずめや

- 9 時間前
- 読了時間: 2分
花巻神戸間の飛行機がなくなってしまって、関西にはどうやってくるのがいいだろう、と考え、仙台関空のLCCもあるのだけど、せっかくだし夜行バスでやってくることにした。
夜行バスだと宿賃も浮くし、それに少々、夜行バスの雰囲気が気に入りつつもある。
年齢層は意外と広い。というか、わたしのような中年層はほとんどいなくて、もう少し上の方々と若い人たち、という意味で広い。
いわゆる働き盛りが少ないのだ。
そこには若年層ならではの有り余る時間を食い潰すためのあの怠惰な夜と、ぐったりと眠りこける歳上の人たちの短くなった人生の一夜が混ざっている。
わたしは住んでいるところから比べると大都会に向かうために夜行バスに乗るのだけど、その行先に溢れている情報や忙しい日常にはない空虚、わたしの住んでいるところにもない空虚が漂っていて、良いバイブスというのでは決してなく、寝る前にスマホをただスクロールしているあの時間、のような虚しい空気があって、なんだかとても落ち着く。
ワーカホリックなのでのんびりした暮らしなれど家にいたら朝から晩まで仕事ばっかりしているし、仕事しつつ家事もやって新幹線や飛行機で大急ぎにとんでいった先でも仕事、そういう目まぐ
るしさに、夜行バスは一夜の虚無をくれて、朝早く辿り着く大都会はまだ目覚めきっていなくて、できるだけ大きなトイレを探してお化粧をすすめていくと都会にいそうなわたしができる。
芋虫はさなぎのなかでいちど体をどろどろに溶かしてから羽化をする、その、どろどろの夜が夜行バスの一夜だ。




コメント