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可愛いヤン子

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 8月6日
  • 読了時間: 3分

先日、盛岡での個展の搬入日。

朝早くからお昼の搬入まで目まぐるしくバタバタと準備をしていて、なんとか間に合い搬入をして、帰宅したのは夕方少し前くらい。

いまから改めて仕事をするのも中途半端になるので、家の掃除をしたり整理をしたり草むしりをする時間にした。


観葉植物の鉢を大きいのに植え替えて、それに使ったちいちゃなスコップを玄関におきっぱなしにしていた。

家の掃除があらかたすんで、畑に出ようと勝手口から出て玄関の前を通ると、置きっぱなしにしたスコップに警戒しながらそろそろ近づこうとしたり匂いを嗅ごうとしてやっぱりやめたりとしているヤン子がいた。

あきらかに腰が引けておりびびっている様子。

なんてことないただのスコップだのに。


それでそのあと、何分だったか何時間たったんだかわからないけど、畑で一仕事終えて汗を拭き拭き家に帰ろうとすると、ヤン子はまだスコップにびびっていた。

なんとかわいそかわいいことだろう。

すぐにスコップは外に出した。


ヤン子は私のそばにいるときはそんなにびびりでない。そこが可愛い。ひとりだとびびりなのだ。

作業中は甘えん坊大王のめーめとよく一緒になってわたしのそばにいるけれど、わたしが何かものを落としたり、急に立ち上がったりしてもだいたい寝っ転がったままだ。

膝の上によく乗ってくるけれど、わたしが体勢をかえたり、なにかものをとりにいくのに抱き抱えて移動してもされるがまま。

座ったわたしが膝の上にヤン子をおさめるとそのままぷうぷう眠る。

びびりのみんみはものが落ちても膝が動いても逃げる。


茶トラと黒と白の混ざった三毛猫で、うちの四匹の猫のうちの唯一の女の子。

長男のみんみは白茶トラで次男坊のめーめは黒白なので、ふたりがちょうど混ざったような毛色。

ちなみに三男のモンティーヌは純白の靴下を履いたキジトラ。

女の子猫は顔がほっそりしているものらしい。

前に飼っていた女の子猫は長毛種だったのでそのちがいはわからなかったけれどみんなと並ぶと確かに小顔。

というか全体的にちっちゃい。

仔猫のまま大人になったようなバランス。

ふわふわでやわらかく、人間に触って欲しいときはみずから寝転びおなかをみせ、揉ませようとする。


他の猫が触られたがっているときやそばにいるときは控えていて、みずから擦り寄ってくることも少ない。

だけどひとりじめできそうなときには甘えんぼで、そうできるときをよく見張っているように思う。

そのあたりをわきまえているのでやきもち焼きのめーめもヤン子の甘えんぼを許している節がある。

仔猫のときからなんだか大人びた猫だと思っていたけれど、その点ではそのまま印象は変わらない。

可愛いちっちゃなヤン子。


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