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どらみんぐ

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2019年4月14日
  • 読了時間: 1分

(ドコドコドコドコ)

たいこが鳴っている


おなかのなかから

見上げたくもりの夜空から

つむった目のうらの世界から

閉じられた だれかの冷蔵庫から


そのたいこは単調にただ鳴る

それを打つばちはきっと木製の

そう、ちぎれてしまうためにあるような

革は一枚も貼っていない

そっけない木製の


(ドコドコドコドコ)

こぶりなたいこは鳴りやまない


気付かないでいるだけで

いつも鳴りやまないでいる

それは小びとが叩きつづける


小隊でもって、

交代しながら、

叩きつづける


彼らの生涯は

たいこと眠りのみによって成り立つ


たいこが鳴っている

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