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  • 執筆者の写真すずめや

アニー

あのこは すぐに かける


鳥の羽毛のふくらみを思わせるような笑顔で

いつもなにかに感激している


あのこのすてきは明朗だ

よく うたう

かなしいときにはおどけている


せなかを丸めてうずくまるものの

そばまで すぐに かける


あのこの心臓はいつでも時計の刻みよりもはやく打っていて

たまご1つとかわらない大きさであるにちがいなく

わたしはあのこのひざこぞうをみると

あのこの心臓をおもう


あのきずをきれいに治してくれた心臓


くるぶしよりも上までの靴をはいて

きょうもあのこはかける

靴でかくれているあのこの足首を

わたしはいつもおもう


あのこのかくす

足許の歯車

アニー


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