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食後に一杯

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2025年12月18日
  • 読了時間: 2分

追われる仕事もなく出張もない、ということでゆっくり過ごしている。

この場所にいると1日がゆっくりと長い。もう12月?なんていう言葉からどんどん感覚が遠ざかっていく。まだ今日だ。小さなころの長い長い一日の感覚。


追われることもないのだからと近ごろ意識的に昼食後に珈琲かお茶を一杯淹れてみている。

だいたい朝から作業漬けで、昼食も夫が作ってくれるのを作業しながら待っていて呼ばれて台所に行く、というかたちでいるのでいままではご馳走様のあとも一本煙草を呑んだら作業途中のアトリエにさっさと戻っていた。それがなんだかふともったいないなと思った。

せっかく追われていないのだからゆっくり茶でも一杯やってみよう。


のんびりするのが下手くそで休憩するのも下手くそなのでそういう意識を持ったことがなかったんだけど、追われてもない仕事をこれだけ休まずにやらざるを得んのならばその詰めている時間を少し伸ばしてみようと思った。この場所の時間は街よりもずっとゆっくり流れるのだから。


昼食後にお茶を一杯淹れることにして、作業台に乗り込んでくる猫をどかすのをやめにして、朝布団の中で丸まっている猫をどかすのをやめにする。ふだんやらないけど気づいたところの掃除をやってみる、よってくる犬の顔を気が済むまで揉んでやる、まだ余裕があるけど補充してもいいようなタイミングで洗剤を補充する。そうやってちょっとずつゆっくりをやってみている。

こうやって羅列するとなんて下手くそな生活の仕方だろうと思う。


大忙しでいなければならない、という強迫観念の呪縛を少しずつ解いていきたいと思えるようになった。これが時間薬というやつだろうか。






 
 
 

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