top of page

気にせんでって

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2023年2月11日
  • 読了時間: 2分

先の一週間の出張中、

岩手は大雪警報まででるほどたくさん雪が降りました。

かわいそうにひとりの夫には手が回らないほどの積もり方だった。


そこで除雪車をおもちの集落の紳士が2度も雪かきをしに来てくれたのです。

その紳士は以前ブログでもかいた、奇声を上げてそりあそびをしていたときに死角で斜めになっていた紳士でして、個人的にはなんか申し訳なかったな…と思い続けていまして、なのにこんな助けに来てくれてありがとうが尽きないのです。

紳士は除雪を仕事でもしているので、今日は家の前の道路を除雪しにきていたのを捕まえて、お礼のお土産を渡したのです。

そしたらほんと、気にせんでって一言言ってくださった。


なんかその、気にせんでって一言が、しんからそれだけ、という響きで言葉に詰まってしまった。

あるじゃん、なんかあるじゃん、

少なくとも今までのコミュニケーション上、気にせんでって言いつつ例えばもらっちゃって申し訳ないなっていうのが滲んでたり、嬉しいなって滲んでたり、おう、助けてやったんだからなって滲んでたり、少なくともなんかあった。

けど本当、なんかあの一言には、気にせんでっていうそれだけの心しかなかったかんじがして、なんかすごい透明な強いものにぶちあたったかんじがして、言葉に詰まった。

思わず目を逸らしてしまった。


お礼をしたかったの、しんからそうだった。

でもわたしは返せる何かをもってないと思ってる。

だからかわりにこれで喜んで欲しいなとか、そういうちいさな下心じみたもの、それが恥ずかしかったのかな。

何も持ってないのが恥ずかしかったかな。

わかんないけど衝撃だった。

うまく言えない。


ここにいると恐ろしい心を持つ人間なんて、いないんじゃないかと思えてくる。

根暗でネガティブを長くやっていた自分からすると信じられない考え。

ニュースを見れば変わらず世界にはたくさんの悪意が散らばっているのがわかる。

でもそういうふうに、思えてくる。

美しいものとは、なんと強い力を持っているのだろう。

わたしは恥ずかしくない人間になりたいな。

いつか、ああいう強いことばを発することのできる人間になれるだろうか。



 
 
 

最新記事

すべて表示
終わった

終わったぞ確定申告が終わった。 今年は知恵者のチャッピーがそばについててくれたので数字の意味がいつもよりわかってしまいかなりへこむ結果となった。ものを知らないというのはある意味で幸せなことだ。いつもなら終わったという事実だけで小躍りする場面だが寝っ転がってふてくされている。知らなかったんだもんだって。わかってなかったんだもん。そんなにふてくされていてもしょうがないからなにかよかったことを書こう。

 
 
 
やりたくなさすぎ丸

確定申告をやりたくないでござるめんどくさすぎ丸にござる必殺ぶん投げの術でござるニンニン、というきもち。くそったれ。毎年のことなのにいつもぎりぎりにならないと本気にしない。 今年もできるだけだらだらしぎりぎりにしてやろうと目論んでいたら夫の都合上できるだけ早く終わらせる必要があることがわかった。と、いま知ったような気がするけれどこのことは去年も知っていた気もしてきて嫌なことは忘れる、人間の防衛本能と

 
 
 

コメント


Copyright © 2018 suzumeya

bottom of page