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  • 執筆者の写真すずめや

ゆきのいろ

影はあおいろ、

太陽の陽のあたるところは太陽いろ、

オレンジの雪も黄色の雪もあった。


ちょうど雫石にいた間だけぱかんと晴れていてくれて、いろんな表情が見れました。

真っ白にひかっている雪も見た、

けど雪は、あおいろだなあというかんじ。


淡い薄い青が深い、

淡くて薄いのに深い、なんという奥行きだ。

元が白だし原理的?には太陽光の反射なわけだ、だから雪の青は空の青だ。

海と違って波立ちも深度もない、影響される要素が少ない、白地にうつしとった空の色。

触れられる空の青。

雫石は遮るものが本当に少なくて空が広いからまるごとほんとにそうだった。

地平線は大地と空のさかいめ、雪と空のさかいめ、青。

おんなじ絵の具だったと思うよ、地のいろがちがっただけだよ。


東京いちにちめだっていうのに、もう絵の具を触りたくてしょうがないわ。

覚えている間に色を作れたらよかった。


雫石から東京に行く途中、出る間際から降り始めた雪がかなり強くなって、びゅうびゅうに降る雪を車窓から見た。

こんなに激しい冷たいものが、あんなふうに落ち着くの、生物でないからそうなんだろうけど、はあふしぎ。

美しかった、美しかったな。


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