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  • 執筆者の写真すずめや

くもりとくもりのあいだ

東京出張前に新居の契約のため岩手にやってきました。

午前中いっぱい一生懸命に荷物を詰め詰め、ヤマトのしましま(仲良くしてくれているヤマト運輸のおにいさん)にちょっと早めに来て〜!なんてわがままを言い、ボンと発送、家を片付け、ビョンとタクシーに飛び乗って神戸空港、花巻空港へ。


目まぐるしく動いたので空の上ではホゲーとしていました。

着陸体制にはいります、という段になって、岩手着はじめての曇り空。

いままでの飛行機、だいたいは晴れでいちど雨があったかな?そんくらいのかんじでして今回はおそらくはじめての曇り空。


雲は空から見れば見るほどほんとうに不思議。

なんであれがつかめないのか?

妙にもこもこしていて、動いていて、質量がありそうなのにね。

そのもこもこを抜けたらいったん青空になって、もう一度曇り空になって、そのあと薄い青空になって地面に着きました。

曇り空は一層ではない!

そりゃそのときの雲にもよるでしょうけどびっくりしました。


近い雲、遠い雲があることは目視でわかっていたつもりだったけれど、やっぱいざ目の前で立体的に層をみるとアラーっとなります。

その前にもすごく近くだった街が遠くなっておもちゃみたいになって地図になって見えなくなるというのを見ているのよ。

そしたら広い空になって雲を抜けてすかんと青空に陽光を浴びて、また雲を突き抜け地図が街になって家になっていくのを見る。

どんと振動を受けて地面に着く。


空は遠く遠くほんとに遠くまである、

青空を抜けたら真っ暗闇になってひかりは太陽でなく星になったり月になったりする。

かといってひとは地面の下の例えば深海の底までもまだ辿り着けていないのだという。

なんだそれは!

どんな広さだ!


今日はとても忙しく移動距離もすごくって、昼の12時には家を出て、午後5時ごろには花巻にいたけれど、でも午前中は京都にいて、その京都の家で何も動かずにじっと寝転んでいてもおなじ午後5時が来る。

5時間で1000キロ移動することもできるし、一歩も動かなくてもおんなじ。

広い、広い!

途方もない!


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