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  • 執筆者の写真すずめや

お風呂上がりにごろん

うちには湯船がついてないんです。

湯船のあるときにはどんなに時間が押していても、毎晩茹で蛸色になるまで湯に浸かりたおしていたわたしでした。


あじき路地っていう自宅兼店舗兼アトリエ、というところにうつるのは、けっこう分岐点というか、人生的に腹を括るタイミングでその話がきたので暮らしの充足みたいなものは二の次でした。

実際越してから1年以上は暮らし部分の部屋は全然片付かなかった。

制作に没頭できる環境になって、お店も急にできたし、何も考えてなくて、今まで以上にただひたすらやりたおして、そいで、あれ、息が苦しくないぞ、生きられる。と思えるとこまできて。


暮らしそのものが作るでライフワークであることを、物理的に現実的に無理なく呼吸をするようにできるようになってきてだんだん暮らしの部分が片付いてきて、暮らしの充足もしっかり制作の種にできるようになって。


遠く憧れ続けていたのは、力いっぱいお仕事して、じぶんちのお風呂に冷たいお酒を片手に好きなだけ浸かって、濡れ髪もそのままに清潔なベッドにごろんするあの幸せ。


ただいま札幌に出張中。

宿泊先のホテルでいままさにその幸せを全身で受けているところです。


一緒に出展する作家さんが、こんなホテルがめっちゃ安い!って教えてくれた今回のお宿には、狭いながらも個室、小さな冷凍冷蔵庫がつき、IHのちいさなコンロがつき、なんと洗濯機まで部屋内にあり、すこしだけどちゃんと開く窓があり、レンジがあり、湯沸かしがあり、テレビがあり、湯船もトイレもついています。

部屋ですこれは。

わたしの部屋。

初日の今日はオベントまで作ることができました。

しかもホテルですからお仕事前に掃除札を一枚かければ帰ってきたらお部屋はぴかぴかです。

貴族。

貴族である私の部屋。


ああ〜嬉しいなあ〜。


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