東京へ

丸の内丸善に出展するため一週間うちを離れるのだ。やなこった。だけど仕事なのやから行くのだ。
最近農業に仕事を変えた夫が、こういう留守のときすごくたいへんな思いをするようになった。以前よりも働く時間が増えたし体力仕事でもあるし。なので2、3日前からちょっとずつ掃除機をかけ(家がでかいのでいっぺんにやるのがたいへんだから)、草刈りをし、小屋周りを片付け、出発の今日は人間と猫のトイレを綺麗にしありとあらゆる詰め替えものをぱんぱんにした。ほら洗剤とか。
今日はよく晴れたけど雨の後でとても蒸した。
本当はシーツとか洗っときたかったけどお天気は味方しなかった。なんだかじっとりとした布団が気がかり。
仕事はぎりぎりまでよくがんばった。たくさんじゃばらを作ったし一週間のあいだプレスしておくノートもしっかり挟んだ。出発30分前まで糊をつけていた。
そんなに頑張っていたのにちゃんとぬげたの散歩にも行った。ぬげたは散歩中息切れするようになってしんどそうなのにまだまだ歩く!って気だけが若くて、もう帰るよって綱を引っ張ってもゼエゼエ言いながらまだ歩くもんて意地を張って、綱をひっぱるとぬげたの首周りの肉がぶりんぶりんになってもうお肉で顔が見えなくなっちゃいそう。
東京に行ったら行ったで今日は搬入前に買い出しをしなきゃならない。煙草の葉を買いにゆくのだ。こういうお買い物は勤務中にちょっと抜けるねでは心理的に買いに行きづらいものだ。もうずっと手巻き煙草を呑んでいるが住んでいるところの近くに買える場所がないので都会に出たときに買わないといけない。以前はあ〜あめんどくせえな〜と思っていたけどワシントン・ポーが街に出たときに煙草を買いだめするシーンがあって、そうなると街中で煙草を買いだめするという行為をしている私はほとんどワシントン・ポーなのでいまはこの行為を気に入っている。
煙草を買ったら夜まで搬入だ。ふだん9時に眠っているのに丸の内丸善は夜の9時まで営業だ。
これから先12時間の店頭勤務が一週間あり、その隙を縫って世界堂にもいかなくちゃならなくて、持ち込んだ仕事もこなしつつ文学賞応募作品も書き進めるのだ。こう羅列するとすごく偉い。がんばって働いてる。ずっと働いてて偉い。ろくに休みの日も作らずにやり続けていて偉いぞ。偉いからおうちに帰れない一週間もがんばろうね。ハア〜〜〜ッッ。
せめてたくさんのお客さまにお会いしたい。
せめてという言葉を使う時はもうちょっと謙遜した願いを呟くものだろうがだけれどもせめてたくさんのお客さまにお会いしたいと繰り返しておこう。どうぞよろしくお願いします。


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