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執筆者の写真すずめや

谷澤くんとこへ


早仕舞いしまして好きな歌うたいのとこへ行ってました。

この記事に出てるひとです。

谷澤ウッドストックといいます。


電車にゆられて、はじめて降りる駅まで。

出口を出たらおおきなライオンの像があって、

こぢんまりとした綺麗な都会でした。

おおきなゆったりとした川があって、それに浮かぶように酒を飲む場所があって。

Google先生とにらめっこしながらテケテケ。


彼のうたはほんとにいつもじんわりと好きで

そうですね、お気に入りの湯のみ、みたいな温度感です。

町の中の工場のようなうたをうたう。

のびやかなときは煙突からもくもく次々に出てくるけむみたい

どっしりと町に座っている工場

誰かの生活の支えであり、ともすれば一緒におこたで足を伸ばし合えるような距離にいて、日の丸弁当なんか一緒に笑って食べてくれそうで。

のんびりとしているようで、中のリズムがとっても細かいような気がしていて、気づくと指先がこまごまうごく。


日本語でうたうひと、に関して、わたしは詩をよみますしうたいますし、ことばのことをパーツのように思っているところがあって、つい詩人をもとめがちなんですが、彼に関してはそうでもなく(失礼だったらごめんなさいね)、好きになれてうれしいひとなのです。


世界の解釈、というと大袈裟だな。

住んでいるところを見つめる目線や噛み砕きかたが好きですね。

気負わずシレーっとしている。

シレーっと日々のあったかいとこや身近なぎゅっとすることをうたう。


今日は途中でマンドリンのひとが参戦されまして、町工場の煙突のような重力のある彼の音楽に、空を跳ねる白魚のような自由な軽さが煙突の吐く煙と踊っているようでなかなかにおつでありました。

たぶんずっとわたし、ニコニコしてたな。


音楽を追いかけて知らないまちにゆくことの妙味を覚えたてなんです。

音楽、好きなのにライブってぜんぜん行かないひとだったんですが。

うんうん、しばらくウロウロしようね。

いい栄養をもらえるね。


空がいつもと違ってみえて、

振り返ったまちはやさしくみえた


そんないい夜でした。

(次はこの曲も聴きたいよ)

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