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  • 執筆者の写真すずめや

若い猫のような

そのひとは、アーモンドのようなまぁるい目にまぁるいあたま、皮膚は薄くて唇も薄く、赤みがかかっていて、全身から育ち盛りの若い猫のようなエネルギーがあるひとです。

写真を通じてなんとなく繋がって、仲良くなりました。


彼女がうちにきて、製本を教えて、しゃべってしゃべって、お茶を飲んで、

にがいの、すきやわあ

うっとり言ったのがとても鮮烈に映りました。

うつくしいひとです。

美しいものの中にもう一度戻ります、と思ったあの日から、そういう人に会えるようになった、いや、わたしのチャンネルが変わったのか、わからないのですが、コントロールが効かない感じです。

作りたい、描きたい、溢れるものを外に出す、できるだけみんなの笑顔が見える形で。

昼間の空に浮かぶ月のような気分です。


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きのうは次男坊と三男坊が長女マリのお気に入りだったソファにのぼって人間のおかずのお刺身をかっぱらおうとした。 もうしょうがないなあって言って小さく小さくお刺身を切ってあげた。 マリはすぐ人間のおかずをねだる猫だった。 このふたりはあんまりそういうことしない。 だから久しぶりにおかずを猫にあげた。 マリがここにいたのを、しっかりとした手触りとともに思い出した。 彼女が天国に行ったこと。 寂しいけど、

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