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畑のこと

執筆者の写真: すずめや
すずめや
7月15日
読了時間: 3分

未だ梅雨明けぬ岩手。

こないだの出張のときに大雨が降って、山に囲まれているうちでは大雨が降ると近くの川が増水して、そんでうちのまわりにいたけものたちが川を渡ってじぶんちに帰れなくなって、その日は畑が荒らされる。たぶんじぶんちのとこにはごはんがあるけど帰れなくなったら手近にあるうちの畑をけものたちは掘ってしまうんだ。

留守の日の大雨で夫はずいぶんリカバリをがんばってくれたけれどさつまいももやられてひまわりもやられた。

帰ってきたらしんなりしちゃったひまわりとその他諸々の苗があって、でも夫はわたしのひまわりに支柱をたててくれていたりネットを張ってくれていたりして、がんばってくれたのがよくわかった。

畑を荒らすけもののなかでもいのししはとくに意味がわからん。さつまいもが食べたいなら苗を荒らしちゃいけない。いもむしはやわらかい葉っぱしか食べられないくらいくちも体もやわらかいのだから若い芽を食べるのはわかる。ことりだってくちばしがちいさいのだからブルベリや豆の新芽を食べるのはわかる。いのししはそんなこと関係ないみたい。猫や犬よりぱっと見脳みそは大きそうに見えるのになんでそうなる。これから成っていく大きくなっていくおいしくなってくやつの初めのやつを薙ぎ倒す。


近所のご婦人がくださった食用菊を畑の隅に植えた。隅っこだけどこの場所に菊が咲いたら、わたしのひまわりと茗荷の群生と一緒に写真が撮れて、きっと綺麗だとおもったのにいのししはひまわりも菊も執拗に掘り返す。百歩譲ってひまわりはタネの時点でなんとなくうまそうだけど菊はみためほぼよもぎだしなんで掘り返すのかわかんない。執拗に掘り返される畑にいつもわたしより先に夫が気づいて、みんなを埋め戻してくれるけどこのままでは。


今年になって畑にみみずが減ったのに気づいて、近所に無料のもみ殻堆肥配布所を見つけて畑をほじくり返しては石を拾い草をとり堆肥を混ぜ込むことを地道に続けている。その堆肥は売ってるのと違ってほぼうんこ然としたかたまりであんま土に混ざらんくてどうかなと思っていたけど混ぜたところにはごんぶとみみずが復活していてなかなか良さそうだ。どちらにせよ土をほじくり返してでかい石をとるのはぜんぶやらなきゃならないんだからせっせとやりたいんだけどうちには軽トラがないから、肥料袋を持ってって細かくわけて積んでまた畑にまくっていう段階を踏まなきゃならず、それはなかなか時間がかかることで、軽トラなら荷台にそのままどさどさ積んでウィーっと畑に撒けるのにそうできないので遅々として進まない。

あの堆肥を半反ある我が畑に全部撒いてほじくり返してそのあともう一回全面撒いたのち冬を待ちたい。

でもこのままでは間に合わないかもしれない。

できる範囲でできることをしてゆくほかない。



 
 
 

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