そのひとは、アーモンドのようなまぁるい目にまぁるいあたま、皮膚は薄くて唇も薄く、赤みがかかっていて、全身から育ち盛りの若い猫のようなエネルギーがあるひとです。
写真を通じてなんとなく繋がって、仲良くなりました。
彼女がうちにきて、製本を教えて、しゃべってしゃべって、お茶を飲んで、
にがいの、すきやわあ
と
うっとり言ったのがとても鮮烈に映りました。
うつくしいひとです。
美しいものの中にもう一度戻ります、と思ったあの日から、そういう人に会えるようになった、いや、わたしのチャンネルが変わったのか、わからないのですが、コントロールが効かない感じです。
作りたい、描きたい、溢れるものを外に出す、できるだけみんなの笑顔が見える形で。
昼間の空に浮かぶ月のような気分です。

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