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執筆者の写真すずめや

秋ですので

紅玉を炊いて、パイにする。

北海道で買ってきた、よつ葉の北海道限定発酵バターを鉄のパンにしいて、せいのさんとこの時期の短い紅玉をふたつ、切って。

あんまりおいしそうだったから、おやつはあるのにパイにする。


スターアニスとカルダモンとジンジャーと蜂蜜、隠し味にはバルサミコ。

種子島の粗製糖。

パイ生地および焼き菓子は、もうバターはほとんど使いません。

おうちのおやつは油で焼いちゃう。

軽いし粉の味が強い方が好みだし、珈琲に合う。

バターの洋菓子は勝手にですが、紅茶党。


食べものを、こう、こだわるのは

それで自分ができているという自覚的自己肯定行為であります。

やさしいのとか、うれしいの、たくさんたべて自分をつくろう。

そういうおもいでやおもいのあるやつを、食べて。


今日はスーパーに岩手から来た農場の方が来られていたので、豚の塊もかいました。

宮沢賢治のふるさとから来たお肉だ。

彼はビジタリアンをやりたくてやっぱ途中でやめちゃったお肉たべたいもんなんてかわいい手紙を友人に残したそうですね。

そんなふうに悩んだから、あのさそりの話が生まれたのかもしれません。


無数の命の上に立っているんだから、そのときになってなぜ、わたしはわたしをいたちにくれてやらなかったろうなんて。

だれかのしあわせのために、からだが星となって光るなら

赤い光がだれかの指標になるのなら

夜空なんておおきな国の、ひとつのあかりになれるなら

ひとつふたつなくたって、気づかれないようなあかりじゃないもんねえ。

そうだねえ。


さそり座のひとはいいなあ。

あかいめだまを持っていて。



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