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執筆者の写真すずめや

てるこさん

よっこい

しょういち…

きゅうけい…


昨日の晩は月が虹を作るのをみました

綺麗だったわあ〜

あじき路地は禁煙なので、毎晩お外に喫煙に行くのです、毎晩お月見なのです。


月がてるのと、てるこさん。

さっき電話があったから、てるこさんの話。


昔住んでたとこにすごくいい呑み屋さんがあって、わたしにとってはしょっちゅう行けるようなお値段のところではないのですが、でも行きたくていつもお金がちょっとあるときに寄っていました。

いまはお金と時間も必要になった、遠くなっちゃったからね。

まえのとこは歩いて行けたの。


その呑み屋さんはほんとに素敵な大人ばっかりいて、大人っていうか、60代より上の客層なんですけど、混じってお酒とめっちゃおいしいさかなを食べるんです。

さかなはね…京都あんまりよくないしね…しかもわたし実家がお寿司とかやってて長女やからそのへんは舌が肥えちゃっててね…

そう、そこではいろんな運命の人と会いました。

そのうちのひとり、てるこさん。


全身黒づくめ、ワンポイントに赤い小物。

白に近いロマンスグレーの髪をまとめて後ろでくくって、小柄で杖をついている。

尋常じゃなくおしゃれ。

でもよくべろべろになっているかわいいひと。


すずめ、呑むぞーっつって電話くれたり、いつもがんばれーって頭ぽんとしてくれるんです。

彼女も若いときにはもう、バリバリだったそうで。

まあ苦労自慢なんかされたことないけど、やっぱ話してたらね、壮絶に大変やったんやなあてのはわかります、だからわたしにがんばれっていつも言ってくれるんだろうし。


こないだなんかね、テレビにでたの、それたまたま見ててくれて、やったやんか!ってわざわざ電話くれたんですよ。

母より母だよ。

展示会してたときもたくさんきてくれたしもう。大好きだよ。


アパレルのひとだから、適当な格好してるとそこについては無言なんですけど、ちょっと頑張ってると褒めてくれるの。

てるこさんに褒めて欲しいし、頑張りたいわそのへんは。

まあそれだけが理由ってことは、どんなことでもないですけどね。


事象に理由が一個だけのは、物理学のなかのはなし。

ぼくらはもっと、違うところで生きてるんだし。


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