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執筆者の写真すずめや

それぞれのふるさと

日本橋丸善ありがとうございました。

東京の催事は回を増すごとにお客さまが増えていって、これほんとしつこいんですけど作家人生初の手応えでして慄き続けております。


丸善さんはスタッフさんが皆朗らかで楽しくお話しをしてくださいます。

ほいで日本橋丸善に前にきたときはあと少しで引越し!というタイミングでしたので、引越してどお?どんなかんじ?なんて話に花が咲き。


スタッフさんのなかに、東京生まれ東京育ち、ずっとお洋服の世界におりました、という生粋の都会っ子がおられます。

彼女はわたしのいまいるような自然たくさんの場所にいくと寂しくなって街の光のいつでも明るい東京に帰ってきたくなるんだそうです。だから旅は2泊3日くらいがいいんだって。


けっこう衝撃で、なんかわたしは里山とか田舎とかジブリ的な場所が人類共通の"ふるさと"、懐古の行き着く先だと思い込んでいたというのがわかりました。

夜が真っ暗では、いくら星がひかっていても寂しくなって、たとえばそんな旅行帰りの高速道路から新宿のネオンなんかがみえると、ああ帰ってきた、とほっとするんだそうです。

旅先でだれかと仲良くなっても、やっぱりたくさんの見知らぬ人ばかりの人混みのほうが安心するのだそうです。


ぜんぜんわかんない価値観(決してディスではなく)に久しぶりに触れてまた世界が広がったようです。

好きなことばっかやってるとまわりが類友ばかりになってくるものね。

街の灯りはふるさとたりうるんだ。

そりゃあそうだわよね、あかりは誰かがそう望んだからあかるいんだものね。

なにが願いでも良いし、だいたいが願いだわ。


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