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執筆者の写真すずめや

博多へ

飛行機にのる。


いわて花巻空港からはちゃんと直通便があるけれど、それはちゃんとした飛行機のやつで、経費も自腹のギリギリ自営業なので格安便を乗り継いでいく。

移動時間がすごく長くなる。

本当ならこの時間を製作にあてたいところだけどない袖は振れないのである。

みじめに感じたこともあるけどいまは休みたいなあの気持ちがあるのでちょうどよくぼーっとできる機会がきたのだと考えたい。

土をほじるあの良き時間が懐かしい。

ばたばたして、ぜんぜんできてない。


ペットロスなんだと思う。

冬籠りのため頑張らなくっちゃならない時間だというのにもどかしいことだ。

あったかい博多に行って、仲良しの作家仲間のみんなと過ごして、もっかい元気になりたいなあ。

次男猫も三男猫もとてつもなく可愛く、夫はお掃除もお料理もしてくれて優しくしてくれて、幸せというのにどっかでずっと落ち込んでいてよくない。

ちかごろは紙を染めてもなんだかぼやんとした色になりがちで負の連鎖というかんじ。

振り切らなきゃならない。

ずっとご機嫌でいることがだいじ。

かっこつけでもなんでもなく、澄んだ心を保たなければよいものができず結果もついてこない。

ソウルジェムの濁りは魔女の卵で浄化できるのだからこの魔女を倒すことが必要なんだろう。


へこたれのことを書いてしまった。

まあしょうがない。

こういうときにから元気をしてもどうせ作品には反映されており嘘で飾っても綻びはある。

ごまかしをするとずっとごまかしをしなきゃならないから続かない。

わたしが続けられるのは製本だけだ。

へこたれていても毎日よいことがある。

書ききれないくらいたくさんよいことやたのしみがある。

もうすぐ家族になるかもしれない大きな犬、夫の同僚さんのくれた美味しいパン、ぴかぴかのりんごに熟すのを待っている洋梨、トイレまで着いてくる仔猫、秋の風の香り、薪ストーブのあったかさ、お風呂上がりのバスタオル、神さまのおもち、たくさんのチューリップの球根、お姉さんにもらった珈琲、仔猫を舐める大きな猫、あったかいお客さま方。

それを心に詰めるのに、ちょっとお掃除するのだ。



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