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終わった

執筆者の写真: すずめや
すずめや
2024年3月8日
読了時間: 3分

確定申告が終わった。

終わったけどまだ消費税の申告というのをやらないといけなく、なんかそれがエラーで進まず、せっかく終わったのにいまいちすっきりせぬ。


が、まあいっこずつどうにか終わらせていけばなんでも終わる、というかなにかを成すにはちまちま積み上げるしかない人生。

くじ運とかラッキーパンチとかにはあんまし縁がないのでとにかくやるしかないぞと近ごろはわかってきた。

でもいつも目先のことばっかり頑張っているのでふと後ろを振り返るといままでの道のりの長さをようやく理解し、なんてところまで来てしまったんだと思うことは多い。


晩酌を終えてもう眠たい夜の9時すぎ。

眠る前のトイレ散歩に夫とぬげたは出かけて、わたしは歯磨きを終えて布団にくるまっていた。

寝室の窓をごんごん叩かれ、障子をあけると夜散歩用に頭を光らすバンドをつけた夫と、窓際に積もった雪山に興奮するぬげたがいた。

猫たちが恐る恐ると窓によっていく。


するとバチクソに酔っ払った夫が雪山から転げ落ちた。

転がる夫とはしゃぐ犬。

なんかふっと、この人は、京都生まれ京都育ちなのに、私に会って、岩手についてきちゃって、三月なのに雪深い、こんな山の奥で酔っ払って雪にまみれて楽しそうで、これってなんかすごい人生の変革なんじゃないのかって急に思った。

これはブラジルの蝶の羽ばたきとちがって、明確に、ダイレクトに、わたしの存在によって他人の人生が変わったってことなんじゃないのかって、思えてしまってぞくっとした。

彼には彼の考えと人生と視野とがあるのだし、そう思うのはある意味で間違いであり、傲慢な考えであるとも思う。

それでもなんかきのうはその風景を見てそう思った。

変わってしまった人生に責任じゃないけど、でも、頑張って幸せな方向に向けていかなきゃって改めて思ったのだ。


それで今日はすごくがんばって確定申告をしたのだ。

地道に積み上げることでしか幸せの方向に向いていかない人生だったなって思ったから。


そう、わかっていてもそれはそうとして宝くじは買ってしまう。

近ごろはネットで買えるので、経済的に不安を覚えると一枚だけ買って、当選が分かるまでのそのあいだ、なんとなく不安を紛らわすことができる。

なんだか窓口で対面だと、一枚だけなんて買いづらいじゃない。

というかそもそも宝くじ売り場は物理的に果てしなく遠いし。

一枚だけ祈りを込めた宝くじを買って、外れて、だよな、まめにがんばるしかねえんだよなわたしは。っていつも思い直している。



 
 
 

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