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執筆者の写真すずめや

世の中は

夢かうつつかうつつとも

夢とも知らず

ありてなければ


古今和歌集のど有名な一編であります。

詠み人知らず。


だいじなあのこと呼んでたまにこのブログにでてくる哲学ちゃん。

世の中についてとりとめもないつかめない流れのことなんかを見つけると、とりあえずぶん投げて反応を見たりして

お互いの思考を深めるような話ばかりしている。


祈りとはなんだ

神とはなんだ

生と死について

空が流れて雲が流れて海も流れて時間も流れて

そうだな、映画で言ったらインターステラーとか、マトリックスとか、あのへんの思考の話もしますね。

世界の捉え方について、は、この子より話せる子はいない、多分お互い。

そしてそれ以外のことをびびるほど知りません。

ぼんやりとしかね、思考の妨げになり得るので、というのもあるけど生活の話してるよりそっちの話の方が時間もかかるし楽しいしね。

知的興奮はなによりのご馳走ですわね。


この世に不変はない、というのは、

断言したいことのひとつ。

先入観を疑いましょう。

揺れる自己を飲み込んで、

捉えることに尽力しましょう。

それがそのままいのちです。


移り変わり、揺らぎ、でこぼこ。

いまの自分はいまにしかない。

この、指先でタップしたいまの一瞬

もっともっと細かく切ったら?

アキレスと亀の話になっちゃうね。


だから残そう。

存在そのものの不確かさ、その上にいつでも立っている危うさ、ふと気づいたら、怖いかも寂しいかも。

書き残してみるってのは、大地を確かに踏んで生きてきたことを、そんなときに確認するのに持ってこいだ。

わたしの届けたい肯定はそこにあります。

過去に存在していた自分を証拠を持って俯瞰できるって、それ以外にありますでしょうか。

まあ、書き残したひとがほんとうに自分か?って疑いの余地はあるんだけども。

これはつっこみすぎ。

ここまで考えなくっても、

日々の暮らしのなかにでも、

揺らいでぐらつくことがある。

そんなときに、きっと、水の中でつかむ藁みたいな頼りなさでも、あなたの書き残した存在のかけらがよりどころになるでしょう。


世の中は

夢かうつつかうつつとも

夢とも知らず

ありてなければ


あるもあるし、ないもある。

なくなったら、ある、は、なかった、かもしんない。

はじめから、すべてが夢かもうつつかも。

曖昧であること、間や余白の概念、もののあはれ。

このへん、よく日本は、という言われかたをすることがありますけど外国じゃどうなんだろうね。

ほんとうに日本独自の文化なんだろうかね。

こないだお話ししてくれたおにーさんにもらったキーワードじゃ、そんなこともなさそうだけど。

それぞれに訳せない、寂しいの概念があるんだそーだ。

例えば、サウダージ、とか。


ああ広いな知りたいなあ。

わたしはこういうこと考えてるとき、心の底から楽しい。

キャッキャすんのも好きですけども、

思考し続けてなにが手に入るとも思わないけど。

だいじなあのこはかなり激しく批判的な視点も持っていて、おんなじようなこと考えていても読み解きかたで違いがあるんで面白いです。

芸術家だしね。

吐き出すことについても話せるのはでけえね。


わたしは、本を作る人で、あってた。

芸術を愛し表現に昇華できるようになって、よかった。

芸術とは自己表現で無く、世界表現です。

というのをこないだTwitterでみかけて、

ぽんと膝を打ちました。

そう、そう、そうだ。

つっかえがひとつ取れました。

エウレーカ。


そうだな、その瞬間が楽しいんだな。



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