東京、丸の内にきています。
風船を、もらった!
前の催事のとき、どこかで配られた風船を持ったおこさまたちを見て、いいなあ、もう大人になったから風船はもらえないですよね、というようなことをお客さまに話していたら、次お持ちしますよ、というようなことを言っていただけていたのですが、なんと、ほんとうに風船をもらうことができました。
がさがさとでっかいビニール袋にたくさんの膨らんだ風船を詰めて電車に乗ってきてくださったのだそうです。
風船をおしゃれにとめるためのプラスチックのストローみたいなやつも一緒に持ってきてくれて、風船の色はすずめやさんのイメージにあわせましたなんていって、その場で着々と組み立て、ノートをすっと選び、帰ってゆかれました。
こんなにたくさんの風船!
おしゃれなマットブラックと、パールかつシルバーのんと、なかにキラキラの紙が入った3つの風船が2つずつ。
なんてことだ。
大人になっても、風船はもらえるのだ。
あまりにも嬉しい。
お子さまランチは食べられなくなって、
野外遊園地の空気で膨らんだボヨボヨはねる不思議な空間に入れなくなって、
ゴーカートに乗れなくなって、
タコさんウインナーは自分で作らなきゃいけなくなった。
それが大人だというのに。
わたしはこの風船を持ってきてくださったでっかいビニール袋につめて新幹線にのって岩手に帰るのだ。
平日、夜の東北行きの新幹線に乗っているのはだいたい大人なんだから、きっとみんな羨ましく思うことだろう。
わたしはたくさんの風船をもらった大人である!
こんなに無邪気に誇らしい気持ちになったのはいつぶりだろうか。
いつでもお客さまがたに頂戴するあったかいお気持ちやお差し入れのことを嬉しく思っているけれど、この嬉しさと誇らしさはこどものそれ。
クラスで一番先に一輪車に乗れたとか、ジャングルジムのてっぺんでみんなを見下ろしたときとか、自由研究に金色の折り紙の花がついていたときの誇らしさ。
ああ〜、うれしい。
おかしいなと思うけどうれしい。
ありがとうございました。
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