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執筆者の写真すずめや

遠く遠くで

恵文社さん二日間、ありがとうございました。

今回は大学の同期だった旧友がたまたまふらりと立ち寄った…ということが二日続けてあり、懐かしさにぎゅーっとなって嬉しくなって、ああこの子はこんなひとみの色だったっけか、なんだか金色のひとみだった気がしたけれど、深い琥珀色。

そりゃそうだ、日本人だ。

むかしよりずっと背筋が伸びて、おとなになった。

ショートカットの聡いあの子は栗色の髪の毛をずいぶん伸ばして、あのとき一緒にいた恋人とまた一緒にきてくれた。

なんて嬉しいことでしょう。

あのときはこどもだったよね、大人になった?続けてるんだまだ、そっかあ、もう10年たつか、不思議なもんだな〜、うん、元気でまた!


人生長くても100年だ、

10年がどんどん早くなる。

きっと100年だってあっというまだって。

ねえなんでそのあいだ、がまんできなかったんだ。

日常にはきらきらした嬉しいことがたくさんあって、笑うし、ご飯も美味しく食べるし、あったかいふとんで眠ります。

そうしていればあっという間だろうに、戦争が起こった。

過ごしていてもそれがでっかくのしかかっていて、苦しいなあ。


苦しい苦しいで、ふと恵文社さんのお世話になっているスタッフさんに吐露してしまった。

なんだかいつもより目のあたりが暗い感じがして、もしかしたらこの人も苦しい苦しいと思っているんじゃないかしらと、そう思って吐露してみたらやっぱりそうで、吐き出せてよかった。


帰り道に立ち寄った喫煙所で、煙草を吸って、さあ帰ろうというときに、火を貸してくれとやってきた見知らぬお爺さんが、南妙法蓮華経と唱えれば、それは宇宙に飛んで、幸せを叶えると唾を飛ばして言いました。

宇宙じゃなくて、そんな遠くじゃなくて、同じ地球のあの戦場には届かないのか、と、言えるくらい強ければよかった。


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