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執筆者の写真すずめや

立てば芍薬

スーパーの切り花のコーナーに、

つぼみの芍薬があったので連れて帰りました。

けさ、ふわふわにひらいた。


思ったよりも水を飲む人で、

いちにち水換えをしなかったらあわや枯れる!ってとこまでからからに飲んでた。

腐るのを恐れていつも花瓶の水を少なめにしてるのもあったんですが、ここまでよく飲む人は初めてだった。


立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

絵に描いたら、文字に起こせば、しっとりした儚いうつくしさ、という印象が先に来るような気がしますけど、芍薬ってみずみずしい張り詰めた生命力のある花ですね。

つぼみから咲かせたの初めてで、もう咲いてる切り花はやっぱちょっとくったりしてるので、なんつうか薄いリネンのワンピースの裾、みたいな。

ところが咲いたばかりの元気な芍薬はまさにはちきれんばかりの強さがあり、香りも強く、今日は暑かったんですけど、汗ばむ彼女の笑った顔の、ひかるほっぺた、みたいなかんじであります。


牡丹も百合もつよいよね。

みずみずしくて。

描かれているときはなんか遠くにいるからもののあはれじゃないですけど、あんましリアルじゃないというか、紙のかさかさしたかんじだったのが、実際触れるとこんなにも強い美しさを描いたものだったのねえと印象がかわりました。


立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

動いてるのを描いてるんだもんね。

そっかそういうことだったのね〜。


実際みにいけば、触れたら、ちゃんとわかることってまだまだあるんだろうな。

予備知識の段階なんだろな。

まさに咲くように開くんだろうな。

イーハトーヴォの夜空はどんなのかな。


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