一番の収穫と言っていいと思います
大学きっかけで、京都に来て12年。
インフルエンザのひどいのにかかって実家を頼ったのを除けば、まともに一週間も京都を離れたのは初めてです。
離れて見えたもの、たくさんありました。
それから、たくさんの出会い。
京都にいてて、口癖は「仲間がいないんですよ」でした。
東京にいったら、たくさんいました。
特に特に嬉しくって、宿に帰って1人泣いたのは、折金さんという製本の大先輩にお会いできたことでした。
娘さんが一度路地に来てくださって、お買い上げいただいて、ご本人さまからメールもいただきました。
ほんとうにそのときは雲の上の方やと思っていたのです。
でも違って、機会が重なってお会いできて、お作りになられたノートまでいただいて、握手もしてもらって、素敵な手のひらで、うわあ泣きそう、と思って実際に滲んだのですが、すぐそばにそんな想いを吐露できる方がおられて醜態を晒さずに済んで、救われました。
お名前は存じ上げませんが、たまたま伊勢丹に来られて、手製本でノートを作っているということそれ自体に涙してくださった女性もいました。
わたしの想いをすくってもらえて、ひとりで作り続けて、ひとりで泣いていたような時間のことを思って泣いてくださいました。
涙を幸せと、思えたのは初めてです。
彼女にもいろんな時間があったのでしょうが、不思議なシンクロ?ばかりが起こる一週間の、ひとときの話です。
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