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執筆者の写真すずめや

木星だそうだよ

更新日:2019年6月17日

お月さまのそばにいる蛍みたいね。

見ごろをちょうど終えたから、飛んでいったかな。


今日は久しぶりのあじき路地営業でした。

まりきこさんが最後の日だった。

何年も続けていた出店。

かと思いきや新しく入るアイスクリームやさんの進捗を聞いたりだとか。


年月とは。

なんて考えて、マリアンヌフェイスフルをかけていました。

年代によってものすごく声色も表現も変わる、美しいひと。

お年を召してからのうたがやっぱり好きだな。

まだお若いころに歌った、チルドレンプレーーーエエイ、ってのがいちばん有名ですよね、たぶん。

こどものあそび。

おとなになるのが、こども。


夕暮れに自転車の前かごに紫陽花をみちみちにつめたご婦人を見かけた。

ブルーと紫色で、そんなに重たいかな?ってくらいふらふら漕いでた。

お花が重たくてふらつくなんて素敵ねえ。

そのあとすこし、雨が降って、

風が強くて晴れました。

だから月と木星がみられた。


風はもちろん、肌を撫でるし季節を運ぶんだけど、

それよりもわたしは、雲を流す、って印象が強いかな。


以前、空を掃除、という詩をうたいましたけれども、真っ青な空、雲ひとつない空ってたまに怖いの。

汚れや曇りを許さない、くらいのぱんと張った雰囲気があるように感じて。

だから雲を攫っていくひとは、それを食べちゃうようなひと。


飛行機の上で雲を下に見た。

ほんとうに、なんであれに乗れないのかな?ってくらい質量があって、まるくてみちみちで可愛かった。

雲が地面に落とす影も、海に落とす影も見たよ。


風と踊るように、風に甘えるように、流れたり、浮かんだりしていた。


あしたは満月だから、くしゃくしゃになっちゃってたカセのしおりひもを解いて、きちんと巻き直しをしました。

いくつか以前、くしゃくしゃを解いて、もちろんくしゃくしゃになるまえのも巻いて、でも最後のひとカセだけ巻けてなかったやつ。

なんかぐずぐず残していたの。

使いづらいけど使えなくないから。

ちょうど夜の帳のような、藍色。


でももうこれで、絡まった糸はなくなった。

北海道で、糸を紡ぐ作家さんに扱い方を習ったの。

くしゃくしゃになるまえに、広げて巻くんだって。

今度は気をつけようね。

それでもくしゃくしゃになっちゃっても、解いたらいいんだ。


できた、ってのを小さくても積んでいこう。

例えば日々のごはんだっていい。

おいしいのつくれた、食べれた、片付けれた、どっかできなくったっていいんだ。できたらいいんだ。


うん。


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