今日もたくさんご来店ありがとうございました。
一年近くまえ、ちょうどばたばた引っ越していたなあ。
きょうは春分、七十二侯の、雀始巣なんですって。
せんせいがなくなって、お通夜の会場の、もうこの椅子から立てないかもしれないって、歯が震えてからだじゅうにぎゅーーっと力が入って、ぼろぼろ涙が漫画みたいにとまらなくて、ほんなら仲良しのともだちが、おんなじ式場にいたんですけど、大学の先生だからいっぱいいっぱい人がいて、いまどこにいるの?って電話くれて、顔を上げたらそこにいてくれて、胸を借りて立ち上がることができました。
こんなに泣くか、って泣いたなあ。
次の日はもう朝超ブスで、スプーンでめんたまひやして、でもやりきれなくてずっとずっと掃除や片付けをしていました。
おやつどきからオープンで、すずめやにきたくてきました、って言ってくださるお客さまに救われて、うん、ちゃんとほんとにわらってしゃべれた。
翻訳家のおにいさんもきてくれて、相変わらずイカしたかっこで、興味深いお話ばっかりしてくださいました。
勉強さしてもらってばっかなのに、仲良くしてくださって嬉しいです。
そのまえも、読書家のおにいさんに読書会に誘っていただいて、その方も音楽にもものすごく詳しくて楽しい話ばっかりで、
わたしのせんせいが、変わってゆく。
そんなふうなきがしました。
きょうは、妹の結婚式のために、指輪の枕を作ったのです。
なんか、春分に作るのって縁起良さそうじゃないですか。
なので明日と明後日はおやすみいただいております。
お通夜で泣いて、結婚式でも泣くでしょう。
そうして切り替わったり革新されたり、日々でもそんなことがあるけれど、大きな出来事でも、そういうことがあるんですね。
こうやって人生をかさねてゆくのだなあ。
ずしん、と
ちょっとおっきく、大人になった気がします。
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