top of page

早朝の訪問者

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2024年2月15日
  • 読了時間: 3分

昨日はベッドにはいり、眠りのいちばん深くまで潜ろうとしているタイミングで顔面に猫のおやつをのせられるという人生で初めてのいたずらをされた。

顔面にのったおやつを食べる猫の鼻先がくすぐったく、起きたいが眠りの引き摺るちからのほうがやや強い、というたいへんもどかしい状況だった。


久しぶりに夜通しの雨で、気持ちのいい雨音が鳴り続き、あたたかだったのでよい眠りだった。

しかし早朝、珍しくミリの大きな鳴き声がした。

メリはおしゃべりだからよく早朝に鳴くけれど、ミリがなくのは珍しい。

あれ、どうしたのかな、と薄い眠りの中気にしていると、知らない猫の声がした。

は、と起き上がると夫も同じように起き上がってきた。

ふたりともスイッチのはいったおもちゃのように起動した。

いったい誰だ。


廊下の窓の外には集落のおうちで外飼いされている白黒ぶちの黄緑色の目のでっかい猫ちゃんがおり、なにか一生懸命鳴いていた。

いつもおうちの玄関先でどんと構えてすわっていて、落ち着いた雰囲気だったのになんだか焦っているようだ。

雨だから家に帰れなくなったのかもしれない。

わたしはその猫をブッチャーと呼ぶことに決めた。

ブッチャーのために窓を開け、適当な小皿に餌を入れて置いてみた。

ブッチャーは開いた窓にびびって一度のいたが、すぐもどってきて餌を食べ始めた。

餌を食べているブッチャーにミリとメリが騒ぐ。

騒ぐがブッチャーはわりと、なんだようるせえな、くらいのテンションで返しているようだった。

なんにせよなんらかの会話の応酬があった。


奥地に住んでいるのであんまり他のいきもの(人間ふくむ)と交流がない。

けどきょうは世間知らずのうちの猫たちにブッチャーが会ってくれた。

ぬげたも集落のほかの犬に散歩のときに会わせてもらっているらしく、すこしずつ輪が広がるようだ。

人見知りの夫はぬげたの交流会のために犬のいるお宅に遊びにゆき、おやつをもらったりおしゃべりしたりできており、ずいぶん進歩してすばらしい。

散歩による進歩である。


さてわたしはどうかというとまだまだ引きこもっている。

漆喰塗りがうまくいかなかったからもう一度やり直しを段取りしているし、作りたい棚の図面もいくつも引いたし、じっさいひとつ大物を作った。

家族がなんとなく外に向いているがわたしは内側にこもっているかんじ。

こないだはたと気づいたが、我が家はわたし以外のいきものはみんな男性である。

(ドジョーズだけは不詳だが)

そのへんの天秤もかかわったりしているんだろうか。


 
 
 

最新記事

すべて表示
日々の変化

夫が仕事を変えたので日々のサイクルがけっこう変わってまだ慣れない。ひとりでいる時間がぐーっと増えて、というか夫が仕事でいない時間がぐーっと増えたので家のことをたくさんしなきゃならなくなった。まあいままでがおんぶにだっこすぎた。 朝から晩までずーっと製本をやり続けるという感じでもなくなった。畑も触らなきゃいけないし、ぬげたの散歩にもいかなきゃならないし、晩ごはんだって昼ごはんだって作る。いや羅列する

 
 
 
公募ガイド買った

先日の日本橋丸善では本の話が合う作家のお姉さまがいて、あれ読んだこれ読んだと読書談義で盛り上がった。 猛暑もあり雨の日もありで悲しいほど売り場は静かで、いろいろ話してるうちにお姉さまが私の掌編集を買ってくだすって、あっという間に読んで、誉めそやしてくれた。それで充分嬉しかったのにお姉さまは作家業が身に染み付いているからだろう、ちゃんと本出してみたら、ということを繰り返し言ってくれておだてられ木に登

 
 
 

コメント


Copyright © 2018 suzumeya

bottom of page