すぱあん、とまあまあな切れ方しました。
ちぎれなくってよかった。
まともな絆創膏がなかったので、急いで買いに出たところでお客様が来られていて、ちょっと待ってくださいねー!!なんつって。
満月はざわざわすることおこりがち。
さっきもねえ、路地の入り口で路地のそばに住んでいる人が、鍵をなくしたって言って脚立で窓から入っていました。
いろいろ起こるよねえ。
(スピリチュアルな話でなくね)
怪我の功名ということにしましょう。
そのお待たせしたお客様からたくさん甘いものをいただいて、甘やかされて、ばららっとすごい音がしたからお外に出たらなんとあられ。
雪、雪、雪です。
金平糖のようなかたちのが、体に張り付いて、そんな写真まで撮ってくださって。
けっきょくきょうもいい日になった。
ひとに手当てをされるってなあいいものですね。
包帯、巻いてくださったんです。
へへ。
切ってすぐ、ウォオとなってとなりの帽子屋にかけこんで、最寄りの外科教えてください!とか言って、携帯取りださはって、アッ、そうすればいいんだな?!って自分がパニクってるのに気付けたり。
駆け込もうとした外科が日曜日でおやすみで、となりの交番に日曜日もやってるお医者さん知りませんかなんて聞きにいったらこの近くはみんなちいちゃいから日曜日はお休みだよ、でも深い傷なら救急車呼んだっていいんだからね、ってあったかいお言葉いただいて、あーそうか、そうやって甘えるのもありなんだなあってお巡りさんのほんとに心配そうな顔を見てわかったり。
とにかく薬局、と思って絆創膏コーナーのまえでぐるぐるしてたら拙い日本語で店員さんがこれならきっといいと思いますってアドバイスしてくださったり。
そういやとにかく巻いた包帯も、以前すっころんだときに助手ちゃんがくれたやつなんでした。
ひとに助けられて生きているな。
しかし久しぶりにしっかり怪我をした。
そうでなきゃしみないことが、いま要るんだったのかもしれない。
包帯巻いてくださったときに、前に巻いてたのはもう使わないほうがいいですねって言われて、はー、包帯ってそういうもんか。
そういや昔読んだナイチンゲールの伝記でも、包帯が足りなくなっていた。
布だからって麻痺しがちやけど、そうかそうか、繰り返しじゃなくて、そういうもんか、なんて思考がトリップして納得できたり。
寒いからここんとこお風呂入りたくないんですけど
なんか怪我してるとちゃんと手袋とかして入んなきゃなんないから、
逆にその段取りでなんとなくがなくなって、
うし、ちゃんと入るべって思えていたり。
久しぶりの怪我といっても、
しょっちゅう怪我してた時代もあったのに、
てんぱってるじぶんが妙に微笑ましく思えました。
時は流れる、ひとは変わるし、一週間もすればこの肉もひっついて、一年もすれば覚えてないんだろうな。
そんなかでずっと製本だけは続けていたの、
ね、ふしぎね。
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