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好きな風景の話

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2019年2月9日
  • 読了時間: 1分

いまお外に出ましたら

月がうっすら笑っていましたので、そんな話を。


晴れた夜に白い雲がうかんでいるさま


太陽をうけて流れる水がぎんいろにきらめくようす


鉄のフライパンのなかで、だんだんくったりしてくる細切りの玉ねぎ


かんかんに熱したフライパンに油を薄く塗ったときのかがやきかた


乾いた花弁が床に落ちているようす


鬼おろしでおろした大根の、うっすら透けて濡れているかんじ


少女の棒のような手足に、膝丈のひらひらするスカート


贈り物を選んでいる人の眉間のしわ


冬のくもりに枯れた木々の枝


お山がけむをはいているさま


林檎がいつつほど、ぱんぱんに詰められて並んでいるさま


新鮮なさかなの、生きているようなひとみ


洗い上げたおさらたちが、おしりをこっちにむけてじっとしているところ


肌の白い人の、首筋が赤くなるさま



 
 
 

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