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  • 執筆者の写真すずめや

名古屋丸善ありがとうございました

ぶじに一週間の会期を終えました。


いっこまえのブログは酔っ払って書いたがいまみると居酒屋の店員さんが魚を捌いていたというだけのことに興奮していておかしい。

酔っ払いの戯言というのはああいうのをいう。

なので今回はお酒の入る前、正確には飲みながらブログをかこう。


この前の出張が作家仲間のみんなと一緒だったので、ひとり出張のギャップでだんだんさみしくなってきてもうさいごのほうの夜は適当なごはんをコンビニでかってホテルで本を読みながら過ごしていた。

今日は早めのお終いだったのでちょっと上等なスーパーがやっている時間帯で、ちょっと上等なお惣菜を買ってきた。

くたびれたのでホテルに戻ってすぐ風呂に入った。

今夜はのんびりするのだ。

明日の朝イチで帰る。


しかし今回は京都だった。

もちろん名古屋のみなさまともたくさんお会いできたのだけれど前回のブログでも書いたようにやたらと京都だった。

最終日の今日は、京都でアルバイトしていたお店でよくジャム売りのポップアップにきていたジャムおばさん(ご本人談)まで登場してはじめは誰だかわかんなくてびっくりしてしまった。


京都から引っ越す二ヶ月前まで働いていたスーパーはオーガニック系のところで、こだわりの食材が並ぶ場所だった。

ジャムおばさんはいまちょうど松坂屋でこだわりのナッツを売りに来ていたのだということだ。

そしたら一緒にナッツ売りに来ている同僚さんが見覚えのある作品を鞄から出した。

あれ!それは!

となって来てくれた。

その同僚さんは何もしらず2回も店頭にきてくれた素敵なお姉さんで、愛染のストールがよく似合い、身につける小物も洒落ており、いやあ素敵なお客さんに会ったなあと思っていたらジャムおばさんの同僚だった。


彼女が自分でそういったのでジャムおばさんと書いているがなんでもないただの人だったらわたしだって覚えてない。

彼女は売り文句がいちいち素敵で商品に対する愛と売り場に対する愛がすごく大きい人だった。

だからジャムおばさんがきたときにはよく話しかけにいっていたし、そのジャムも常に店頭にはあったけどジャムおばさんのいるときに買うんだ!なんて言って待ってたりした。

個人的な印象としてはジャム貴婦人というかんじだ。

久しぶりに会ったジャム貴婦人はマスクをしていて顔が半分見えなかったから初めはわからなかった。

コロナ禍でたくさんの人の顔を忘れた。

わたしも未だマスク派なので、きっとたくさんの人に忘れられた。

ジャム貴婦人はスーパーにいたときは上品な敬語の使い手だったが、久しぶりにあったしここは売り場じゃないのだからふつうの関西弁でしゃべってくれてそれもすごく嬉しかった。

大阪で会ったひとが砕けた言い方をするようになるのと、京都で会ったひとが砕けた言い方をするようになるのとではやっぱりぜんぜんちがうのだ。

京都の人が砕けるとあ!仲良くなれた!という手ごたえになる。

大阪の人はみんないつでもだれとでも仲良しだ。

こんどまた京都出張があるので会えたら嬉しい。


最後のお客さまは名古屋の方だった。

以前名古屋で活動していて失踪してしまったともだちのことを知っている人で、そのともだちのことをたくさん話すことができた。

いなくなっちゃったともだち。

毎日というのは大袈裟だけど、いなくなってから、ずっとずっと思い出している。

とにかく生きていてほしい、それだけでいい。

まあでもあわよくば顔を見せてほしい。

ひとりでずっと思い出してるとわたししか覚えてないのかなと愚かな錯覚をしてまた別の寂しさが生えてくる。

その人は名古屋にいたので、こちらにくると覚えている人とその人のことを話せるので、いたよね、いなくなっちゃったんだよね、と確認できる。

もしまだここを読んでいるんだったら一報ください本当に。

元気に生きているのだけわかればよいのだから。

言わないことは何も聞かないわ。


明日の朝イチで宿を出て飛行機に乗る。

お昼に岩手に帰って、犬を連れにゆく。

夫の仕事先(保護犬保護猫の世話)で、ずっと夫が気にかけていた大きな犬をお試しでひきとるのだ。

お試し中に問題がなければうちの子になる。

年寄り犬なんだそうだが、ことあるごとにあいつは可愛いと言っていたのでならなおさら引き取ったらどうかと言っていて、でも夫は寿命が短いし手続きも大変だしとかむごむご言っていたのだがついに引き取る方向で動いた。

マリが天国に行ったのもひとつのきっかけだった。

犬とまともに向き合うのははじめてなので少々緊張する。

仲良くなれますように。



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