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ボードレール

  • 執筆者の写真: すずめや
    すずめや
  • 2019年8月21日
  • 読了時間: 2分

「私は人間のうちでもっとも下等で、もっとも孤独な者です。愛情も友情も与えられることはなく、その点でもっともくだらない動物にさえ劣る者です。しかしながら。そんな私でも、不滅の「美」を理解し、感じるために生まれてきたのです!ああ!「女神」よ!私の悲しみと錯乱をどうか憐れんでください!」

しかし非情のヴィーナスは、その大理石の眼で、どことも知れぬ遠いかなたを眺めるやばかりである。


渡辺邦彦訳



出張のときはだいたい棚の中から文庫本を二、三冊もっていくのですが、今回はやめにして、珍しく新書(古本でない本)をかいました。

目論見としてはいままだわかっていない今どきの物書きさんをジャケ買いという魔法によって開拓してやろうというアレだったんですが。

結局ボードレールを2冊とマラルメ詩集、ジェフリーフォードと陰鬱で古い本ばかりかってしまいました。

一冊だけいまどきの詩人をかったよ。

好きな文章をかくひとが好きな、最果タヒさんの。

このひとは衝撃が過ぎて、まだ言語化できねえです。

ロックンロールの、ほんとうのところ。

みんながわすれてしまった反骨。

反骨でないはずなのに、緩められた世界の中で、反骨と、刺激と、呼ばれることが"わかりやすい"になっちゃった言葉のせかい。


いやボードレールです、マラルメです。

でも最果さんにも通じます。

ひどくくだらない自己と自我をむりやりひとまとめにして(視野がどうやったって足らないから)、ひどくそれはくだらないので卑下や否定をできる限り悲劇的に叫び、それでもそれが、愛おしいと言う。

こんな愛もある。


あったかくってふわふわしてる。

どきどきして、めがくらむ。

それを通り越した先の愛。



難しい本ばかり、選び過ぎちゃったなあ。


 
 
 

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