納品締め切りも次の出展もない!
こんなに仕事がなくて大丈夫か!
しかし時間に余裕のある生活は最高である!
せっかく膝に乗ってきた猫をそわそわさせながら手を忙しく動かすことをしなくてよい。
急ぎの仕事はないのだからのんびり撫でてやればよい。
昼間のぬげたの散歩もたらたらゆく。
あら雪に光が綺麗だね〜とか話しながらゆく。
汚れや散らかしが気になったら掃除をすればよい。
忙しくて気になるけどお掃除の時間をとるのがおしいなんてこともない。
なにをするのも自由であり、いつまでにあれを成し遂げるためにと頭のなかでせかせか時間を組み立てなくてよい。
汗だくになって雪のかたまりを壊して、くたびれて途中でやめて休憩して、こんどは作業部屋にいって製本のことをやって、また雪かきをして、壁の漆喰塗りをして、製本して、すべて自由、終らなくても追われない、なんと素晴らしい日々。
わたしは自由だ!
灰色の時間泥棒たちはいなくなった!
都会に行くたびミヒャエルエンデは偉大だなと思う。
五分に一本たくさんの車両を連ねた電車が来ても、街ではその五分が惜しいという時計になっている。
便利になればなっただけ、時間が節約されただけ、人びとは忙しくなってしまう。
数えきれないほどのごはんやさんがあるというのに、店の外には人が溢れてお腹をすかして彷徨っている。
まあでもどこにいたとしても、スマホを眺めて過ごす一時間と、このいまの状態の一時間は五時間は違うだろうと思う。
こっちではめいっぱい好き勝手やればやるほど時間が伸びてゆくようだ。
子どもの頃の、学校のない日の一日のように、いろんなことをやってもやってもまだまだ陽が高いようだ。
いまわたしのもっている時間の花はきっと季節外れの大輪のひまわりであろう。
話は変わるがいまお風呂場でブログを書いている。
お風呂場に猫たちがやってきた。
王様気質の三男猫メリは常にお風呂に突撃してきて風呂桶に手をかけ直にお湯を飲んだり床のしずくをぺちゃぺちゃ舐めたりやり放題していたが、近ごろはびびりの次男猫ミリも恐る恐るやってくるようになった。
びびりらしくお湯をじかに飲むことはしないけれど前足をちょんとお湯につけてそのお湯をぺろぺろ懸命に舐めている。
台所にぬげたのでかいケージがあり、ぬげたを恐れてミリはずっと台所にこれていなかったんだけど、近ごろは恐る恐るやってきて薪ストーブであったまっている。
うちに夫がおらず、わたししかいないときには、恐る恐る、という姿勢を崩さないままにかつおぶしの袋の入った箱をどうにかしようとしたり干してあるレモングラスをかじりとろうとしたりしてやんちゃ猫の復活を匂わせる行動をとっている。
ミリはびびりだがいたずらしまくるしねずみもとるし小さな頃は床を食いちぎって脱走も繰り返していた。
去勢してだいぶおとなしくなったように思ったがふりをしていただけなのかもしれない。
メリはまだいたずらができるほどかしこくないみたい。
甘やかしてくれ!とぎゃんぎゃん騒ぐしすごいおしゃべりで抱っこ好きでキス魔で恐れ知らずであるが、隠していたものをひっぱりだしてくるような知恵はない。
でもミリに知恵があるからメリにいたずらを教えたりしないでほしいなと思っている。
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