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  • 執筆者の写真すずめや

みょうがとり

今年もみょうがの季節。

オンラインショップでみょうがをお裾分けしていた。

今年は暑くてもうだいたい花が咲いてしまった。


朝、みんみんぜみの鳴く前にとりにいくのがいちばんいい。

涼しいしアブも少ない。

そこらに転がっていたぼこぼこの洗面器を片手に、カマを片手に手袋をして長袖長ズボンに長靴でゆく。

アブも恐ろしいが山ビルも怖い。


でかいのは1メートルくらい、

ふさふさ青い、竹のような葉っぱを伸ばして群生している。

その根っこの10センチくらい上をカマで刈る。

根っこの脇に、みょうがが顔を出している。

できるだけ太ったのを選んでつかみ取る。

はじめはカラン、といい音で洗面器に入る。

洗面器にたっぷりになるまでとる。


滝のような汗というが、

そういう作業を続けていると体が川になっていくような汗が出る。

汗というより水になっていく感じ。

おんなじ作業を続けていると身体の感覚もぼんやりしてくる。

たまによってくるアブを追い払うので、人間としての身体性を思い出すかんじ。

今日はお裾分けぶんの最後の収穫だった。


びしゃびしゃになって、シャワーをあびて仕事にかかる。

朝顔を洗ったのにまたシャワーをあびて、それ自体はいいんだけどまた化粧水やらをつけなくちゃならないのが面倒だし不経済なかんじがする。

かといって肌の保湿を怠ると汗がにじんだときかゆくなるというのを今年の夏は学んだのでぶつくさと思いながら化粧水をつける。


夫はあせもができたという。

しかし基本的にこの人はケアをしない。

虫に刺されてかゆいならムヒを塗ればいいのに痛くなるとか効かないとかなんかいって塗らない。

怪我をしたので消毒をしてやろうと近づくとしみるからいやだと拒否する。

今日は三男坊のワクチン接種だったが、猫の方が聞き分けがよいように思う。


三男坊は日に日にでかくなっており、

病院で太りすぎじゃないか不安ですと聞いてみたらこれは別に普通の成長速度だということだった。

1ヶ月で1.6から2.6キロになった。

男の子だし、5キロくらいまではぐんぐん大きくなりますよとのことだ。

長老猫マリはいま2.6キロ。

毛がふさふさなので見た目の大きさは違うけれど、おんなじくらいなんだな。

男の子と女の子で筋肉量もちがうから、餅と炊いたご飯の重さを並べているようなものかもしれない。


マリはまた食べるようになってきた。

いろんな味のご馳走をかわるがわるにやることで食に対する喜びを思い出してくれたみたいだ。

それから盆すぎて暑さも和らいで、それもよかったのかもしれない。

無添加のやつとか、安全な食材とか、ずっとこだわってたそういうのをとっぱらうことにした。

マクドナルドの味を知らないままではもったいないと思うようになった。

なんでもたくさんたべたらいい。

汚れていく口もとを拭う。

ブラッシングは嫌がるけど、口もとを拭うのはそんなに嫌がらない。

その時の顔はほんとに赤ちゃんの頃の顔みたいで、身を委ねて信じている顔、なんかわからんけどやってもいいよって言ってくれているような顔に見える。

甘やかして蝶よ花よと育てたのでどんどん気難しい王妃さまになったが、そういう顔が変わらずにできるのが嬉しい。


次男坊はお外を眺めるか寝てるかというかんじ。

びびりなので音のある外を見たりしなかったが、ようやく慣れてどんと構えられるようになってきたらしい。

夏の急な土砂降りや風で張り付いてくる木の葉を眺め(でも手は出さない)、ちかごろパトロールにくるオニヤンマを眺め、でかいバッタにクラッキングする。

たまに外を通る車を、首をヒュンと動かしてみている。

ミリはひらたいところで寝る時にお腹を丸出しにするかのびのびになって寝る。

落ち着いていてくれて嬉しい。

ミリのおへそには茶色のポッチがあって、そこをくすぐるとフゥン、と言ってこっちをみる。

ちいちゃいころは触ったらすぐびっくりして立ってたけど慣れてくれてほんとによかった。


みょうがの話のはずがまた家族の話になってしまった。


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