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執筆者の写真すずめや

また猫が増えた

日本橋丸善一週間、ありがとうございました。

ほんとにひどい暑さの中お運びいただきまして、恵まれてます、ありがとうございます。


で、この一週間の留守を狙って夫が子猫を迎え入れました。

たいへんにむかつく。

子猫を独り占めして。


夫:保護犬や保護猫をお世話する仕事をしている。

ミリ:次男猫、千葉から来た。びびりでおっとり。中間管理職。

ムリ:羊毛のヤンキー虎のぬいぐるみだが猫たちに惨殺された。

メリ:三男猫、生まれたばかりでうちに来た甘えんぼわがまま王でモリを攻撃する。

モリ:四男猫、3ヶ月ほど前にうちにきた。もっちりしていてメリに怯えている。

ヤリ:夫がもらってきた2ヶ月の子猫。五女。

(ほんとうは男女別に長男長女と数えるのが正しいけれどややこしくなるのでみんないっしょに順番に並べることとする)


メリとモリの関係がよくならないのでもういっそもう一匹を迎えてモリの居心地を良くしてやろうかという話はあった。

トライアル時からメリはモリに嫌がらせを繰り返しており、途中メリの去勢手術をして様子を見たが嫌がらせはやまなかった。

モリはすっかりメリにびびっており、ゴロゴロしていてもメリの姿を見ただけで怯えのフギャーをかます大変な状況である。

元来猫はひとりで平気というが、ミリとメリは仲良くしており、もともと多頭飼いの環境にいたモリは仲良くする2匹をみているとき、なんだか寂しそうに見えた。


メリはキトンブルーのちいちゃなころにうちにきて、甘やかされて育ったので甘えんぼわがまま大王になってしまったのだと思っている。

なので、次に猫を迎える時は大人の、両親と暮らした経験のある協調性のある猫ちゃんがいいねと話していた。

実際お母さんと暮らしていた時期のあるミリは穏やかでメリとも仲良くやっているのだ。

そんな話をしているさなか、夫が働いている施設で引き取り手のいない子猫たちがいると写真を見せてくれて、この真ん中の三毛の子の毛皮がおしゃれで素敵と言ったのは言った。

でも次は迎えるとしても大人猫だという話だったはずなのに。


四日ほど前の夕方、夫からおしゃれな毛皮の三毛の子猫がうちにいる画像が送られてきた。


東京出張では、だいたい搬出後の夜遅くなっても新幹線で家に帰る。

だけど今回は絵の具や紙の仕入れのためもう一泊するとしていて、つまりいつもより出張の日が長くて、その隙をついて夫は子猫を迎え入れたのだ。

在宅で仕事をしているので猫たちはどちらかというとわたしのほうに懐いている。

夫はそれがたぶん悔しかったのだ。

だからいたいけな子猫を独り占めできるタイミングで迎えて、自分にいちばん懐いている猫としたかったのに違いない。

こまめにだんだんと子猫が懐いていく様子が送られてくる。

なんと卑怯なことだ。ずるいずるい。


大人の猫がいいとは言ったが子猫の可愛さというのはほんとうにものすごい引力があるので子猫がうちにきたことはたいへん喜ばしいことだ。

問題は夫がその可愛い可愛いさかりの子猫をひとりじめしてふふんいいでしょうみたいなかんじの態度をしていること。

こんなむかつくことがあろうか。

帰ったら絶対に子猫を懐柔して仲良くなってやる。



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