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執筆者の写真すずめや

なんかもどってきた

絵の具触っていると感覚の鈍くなったの鋭くなったのが体感的にわかります。

今年に入ってからどんと鈍くなっていた気がしてたんですが戻ってきました。

わりともがいていた。


にさんちまえに映画を観ることができました。

新しい映画をちゃんと観た。

鈍くなってるあいだは新しいのを入れられないのです、途中でやめちゃったり、何度も観たのを繰り返したり、吹き替えの軽いドラマを流していたり。


消化しないとつぎのごはんが食べられないのに似ている。

ごはんの時間だからたべる、も確かに大切なんですけど、その時間におなかすいてるのが最もしぜんでしあわせなかんじ。

新しく観た映画は淡々とした、ハマスホイの絵画が連なっているような画面の連続でした。

神に仕える清貧なふたりの歳をとった姉妹と、お手伝いさんの話。

この台詞のために作る、っていうやりかたで作られる映画があると思うんですけど、映画のラストパートで、当たった一万フランの宝くじのお金を全部使って、姉妹のためにいままでにない素晴らしい晩餐を作った彼女が言った。

せっかく宝くじが当たったのに、故郷に帰ることができるのに、わたしたちの暮らしかたでは、もうこんな機会はない。なのにどうして?


"芸術家は貧しくありません。"


そうだなあ、貧しくないよ。

豊かに生きることができるよねえ。

実際彼女らの暮らしはそれはそれは美しい場面の連なりだった。

なんかちゃんとそれが沁みて、ほろーっと涙で、あーもどってきたなと思いました。

その次の日にはロックスターの歌をちゃんと聴いた、聴きたくなって聴いた。


世界とともにある日常を引き剥がされちゃっていて、それはみなさんみんなそうで、しんどかったね。

これからもまだしんどいのかもしれないけど、春がきたのも相まって、もっかい浮いて進めそうな。


3月はイベントにでます。

みっつもでるのやしがんばらなくちゃ。

4月は北海道にいく。

5月は名古屋、

夏は東京にもいく。

うむ。

行く。


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